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ワクチン接種の是非

来週には、第一回目のワクチン接種となる。

 

国内ワクチン接種事情は、ここに来て様相が一変している。

アッと言う間に、前期高齢者の20%以上が第一回目を終えた。

 

今回の流行病(はやりやまい)に関しては、日本のマスコミは常に政府の無策ぶりが批判した。

台湾やニュージーランドが強力な防疫体制で、武漢ウィルスを抑え込んだのに比べると、日本のやり方は隔靴掻痒だ。

しかもマスコミは、大好きなお隣さんがPCR検査とK防疫で武漢ウィルスを克服したと、日本との違いを際立たせたような報道を繰り返した。

日本は、感染者がさほど多かったわけではない。

死者に至っては、世界中のどの国よりも少ない。

にも拘らず、日本の防疫は失敗と決めつけた悪口三昧で、それに従って菅政権の支持率は低迷した。

 

ワクチンに関しても一緒だ。

背に腹は代えられないようなパンデミック環境の中で、イスラエルやイギリス、アメリカがワクチン接種を進めると、患者が激減した。

すると途端に、先進種国の中で日本だけがワクチン確保に失敗したと言う。

またワクチン確保が伝えられると、今度は注射器不足を指摘される。

PCR検査には異常に熱心だが、ワクチンをほとんど手配できていないお隣さんは、何を考えたのか注射器だけは大量に確保していた。

注射器だけあっても、ワクチンがなければ何の意味があるのか?

相変わらずお隣さんのやることは訳が分からないが、日本のマスコミだけには受けが良い。

 

と、とにかく政権の足を引っ張る論調ばかりだった。

 

確かに菅政権は、感染者が増えると慌てて緊急事態を発令した。

一部には、小池百合子東京都知事の動きを制するためと言われるが、こんな付け刃政策が上手くいくはずはない。

その後、感染者が減ったので解除すると、皮肉にも直後から第三波が襲来する。

すると、まん延防止条例を新設するが、それでも感染スピードが止まらない。

一か月ほどで、またまた緊急事態を宣言するドタバタ劇を演じた。

こんなヨロヨロ政策を繰り返しでは、政権への信頼感はなくなる、

感染者数増に反比例して、政権支持率は発足以来最低になっていた。

 

そんな中で、菅政権逆転の切り札の、ワクチン接種の大号令が発されたのが4月だ。

菅首相がファイザ―社との直接交渉で、5千万回分のワクチンを確保したのが大きい。

ここから一気に、ワクチン接種への期待が高まる。

すると今度は。マスコミはワクチンのリスクを伝え始めた。

何でも、必要な臨床試験を飛ばした緊急施策なので、後遺症の検証がなされていないらしい。

マスコミやサヨク陣営だけでなく、一部の保守論客もこの意見に同調している。

 

肝心のワクチン接種は、それなりに進んではいたようだが、高齢者から始めたので世間的には地味な動きになる。

多くの人は、ワクチンを待ちかねているのに、自分の番がいつになるのか分からない。

「笛吹けど踊らず」

正確に言えば「笛の音が聞こえ難いので、踊りようがない」状況が一か月続いた。

そんな当方にも、5月初旬には案内書が送らられてきた。

ただそれも「もう一か月後に予約可能になる」との説明だけで、全くの拍子抜け。

 

ところがこの5月中に、そんな事態が一気に大きく変わった。

先ずワクチン量に関しては、全く不安がないことが分かった。

要は、おとなしく待っていれば、いずれは摂取できることが知れ渡った。

注射器不足など、今や誰も口にしない。

接種の打ち手不足も、カネが貰えると分かった途端、医師会が協力的になった。

 

それが現在の、一日百万人以上にまで及ぶ接種拡大となっている。

これで文句を言えば罰が当たる。

 

唯一残った問題点は。ワクチンの後遺症だ。

ワクチンの効果は、既に接種が進み、昔の喧騒を取り戻した諸外国を見れば明らかだ。

しかしそれらの国で後遺症があったのかどうかは、まだかなり先にならないと分からない。

だからワクチンを恐れる人たちの気持ちは、分からないでもない。

そんな人は、ワクチン接種をしなければ良い。

ワクチン接種で多くの人が感染しなければ、ワクチン接種をしなくてもリスクは減る。

後遺症の心配もないから、良いこと尽くめだ。

ただワクチンを接種した人に比べれば、感染リスクは高い。

結局は全て自己責任。

 

当方は、迷うことなく数日後には、ワクチンの第一回目を接種する。

そして約三週間後の二回目接種で、晴れて武漢ウィルス対策が完了する。

ここまで感染対策を薦めてくれた政府に、感謝感謝の思いだ。