昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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京都紅葉見物の旅 三日目

京都紅葉見物の旅、三日目
夫婦揃って疲れが溜まってきた。
そこで朝食を洋食ビュッフェスタイルにして、大量に食べることでエネルギーを充填。
その後部屋で11時まで休息。

 

三日目の目的地は嵐山。
今春の桜見物で訪れた場所だが、紅葉の名所でもある。
但し春に駅前で食べたうどんは、今までの中でも最悪だったので、今回はそのリベンジも含まれている。

嵐山電鉄で現地に到着した途端、恐ろしいほどの人混みに巻き込まれた。
今回の旅では初めての経験だが、とにかく道路を歩くことに難儀するほどだ。
そんな中、最初は天龍寺へ。
本堂と庭園への入場券800円を支払い、庭園の紅葉を写真に収める。
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但しここまで人が多いと、どうしても景色だけを撮ることが不可能だ。
特にこの日は、中国人観光客が目立つ。
中国も景気が悪く、外貨保護のためにパスポート発給を抑えているとの情報があったが、ここで観光している連中はどんなカラクリで出国してきたのだろう。
ヤツ等全員が嬌声を張り上げ、撮影スポットで似合いもしないポーズをとる。
周囲の迷惑などお構いなしで、とにかく写真を撮りまくる。
枝を引っ張り紅葉を顔にくっつけて、不気味な笑顔を作ったりしている。
それが行く先々で繰り返されるのだから、他の観光客はたまらない。
ア~ア嫌だ、こんな連中とは席を同じくしたくない。
自分たちのことは棚に上げて、とげとげしい眼差しを送ってやった。


次は有名な竹林をくぐって、長い階段を上って常寂光寺へ。
多宝塔やオンナの碑を愛でて落柿舎へ。
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ここの写真環境も天龍寺と大差ないが、ここでは日本人老人集団の動きが緩慢過ぎてなかなかシャッターチャンスが訪れない。


二時間近く経ってやっと大通りに戻ると、元々多かった観光客が更に膨れ上がるほど圧倒的に増えている。
そんな人混みを縫いながら、手打ち蕎麦そばしきへ。
30分ほど待たされたが、待った甲斐があり蕎麦は美味かった。
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この日の天気予報は曇り。
出かける時には雨の心配はなかったが、念のためにと傘を持参した。
すると蕎麦屋で並んでいる時に、パラパラと雨が降り出した。
一時的にけっこう雨脚が強い時間帯もあり、傘持参が大正解だった。
昼食後に嵐山紅葉の遠景を見に行った頃は、雨も本降りになり気温も下がってきた。
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三日間無理をしてきたので、これ以上頑張ると風邪をひく。
サッサとホテルに引き返すことにした。

 

夕食は、京都のラーメン屋へ。
つけ麺で有名な店だが、たまたま客がガラガラですぐに座ることができた。
つけ麺は確かに美味く、並盛りをすぐに完食。
最後はカウンターに貼られている「食べ方指南書」に沿ってスープ割で完飲。
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これで今回の京都旅行は完了。
妻はもっと行きたかった観光地もあるようだが、生物全てが新緑で瑞々しい季節の桜見物に比べて、紅葉には寂しさが付きまとう。
何せ紅葉は、枯葉に変わりゆく局面での変色プロセスなのだ。
若者はほとんど無神経に、赤や黄色の葉を携えている木々を愛でれば良い。

しかし人生の黄昏期を迎えた老人にとっての紅葉は、先行き短い己の姿と重なり合う。
だからある程度の名所を鑑賞できれば、もうそれで充分に満足。

 

物悲しく「枯葉ヨォ~」と、シャンソンを口ずさみたい気分で就寝!