瘋癲老人のやるせない想いを綴った徒然日記

元は平凡な企業戦士、現在は辣腕リタイア老人の日常報告

超人気だった○○ラーメンの凋落!

人気商売は恐ろしい。
特に口コミで評判が決まる飲食店は、うまくすれば大人気を博するが、下手をすると一気に客を失ってしまう。
また、実力があれば、いくらでも再評価、復活のチャンスがあるが、上辺だけの人気だと一旦失ってしまえば、回復は至難の技となる。

飲食店の場合、奇跡の人気復活なる話はあまり聞かない。

約一年前、某テレビ局の特集番組で優勝者となった男が、そのテレビ局の一部でラーメン屋を開業した。
当時、某テレビ局を筆頭に、天才的なラーメン作り手とマスコミが派手に取り上げ、人気絶頂。
○○ラーメン店前は、まさに押すな押すなの大盛況だった。
地方からのおのぼりさんまで詰め掛け、昼休みなんて、大蛇がとぐろを巻いているかのように、文字通り長蛇の列。
僕たちは、昼休み全部を使って待ってもとても間に合わないので、いつも指をくわえながら、食べたい気持ちを諦めるしかなかった。
午後二時前には、「本日スープが無くなりました」の看板が出て一旦ビジネス終了。

後は、夕方からの再開を待つような状況で、我々ラーメン党の間では、「君は○○ラーメンを食べたか?」が決まりの質問事項だった。

中々食べられないから、尚の事、食べたくなるのは人情。
ある日の夜八時頃、それも、夜中なのに30分ほど並んだ上で、やっとこさで初めて○○ラーメンを食べるチャンスに巡りあえたのは昨年の夏。
長年思いつめた彼女と、念願かなって初デートみたいな心浮き浮き状態で、待つ事更に15分、腹が究極にまで減った後に注文したラーメンが到着した。

期待満々で食べようとした瞬間の第一感、「煮干臭い!」
麺がどうの、焼豚がどうのと言う前に、魚臭くてどうにも馴染めない。
どうにか食べたが、何故このラーメンがこんなに人気があるのか理解不能が正直な感想。
その後、我がラーメン党の同僚達も、苦心惨憺の結果何とかこのラーメンにありついたが、ほとんど全員が僕と同じ評価で、我々は○○ラーメンに二度と足を運ぶ事はないだろうとの結論となった。

そうこうしているうちに、○○ラーメンの列の長さは日を追うに従い、確実に減少していった。
そして一年経った今では、先ず普通に食べるのに苦労は不要。並ぶ必要もほとんどない。
不思議なもので、並ぶ必要のないラーメンは、全く美味いと感じない。
美味いから並ぶのか、並ぶから美味いのか、因果関係は明確ではないが、○○ラーメンの人気が衰えていることだけは間違いない。
僕自身は、一回だけの評価では片手落ちだと、今週を含め合計三度挑戦した。
そして、間違いなく四度目はない。

あれだけ、多くの人を惹きつけていた人気は一体どこに消えたのだろう。
たかがラーメン、されどラーメン。ラーメンを侮るなかれ。
人気商売は本当に恐ろしい。