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亀田大毅惨敗にみるヒールの末路

亀田大毅の世界タイトルマッチ挑戦は生放送に間に合わず、帰宅後録画で見た。
結果は圧倒的大差でチャンピオン内藤大助の判定勝ち。
戦前の舌戦で盛り上がっていた割には、実力差があり過ぎ、ミスマッチだったようだ。

後日談で、亀田の父親や兄貴からの反則攻撃指示まで判明し、場合によってはボクシング界追放もあり得る厳罰が検討されているらしい。
元々、亀田兄弟の実力については否定的見方が強かったが、今回の試合結果でそれが実証されてしまった。
これで、亀田一家の興行価値はガタ落ちだろう。
大した選手でもないのに、ここまで煽てあげピエロの役割をさせた挙句、使い捨てにするテレビ局やマスコミの責任は重い。

特に今回のテレビ放送で、三回に内藤が左マブタから出血した瞬間、アナウンサーが発した「ここで試合が終わると亀田のTKO勝ちになりますね」の実況は、この試合に臨んだ亀田一家とTBSの思惑が見えてしまった発言のように思えた。
さすがにボクシングを生業とする亀田一家は、今回の世界挑戦で勝ち目がないことぐらいは分かっていたはずだ。
それでも、自分達一家の商品価値を維持するためには、どうしても最年少世界チャンピオンの称号が必要だったのだろう。
彼等一家はいつもギリギリの場当たり人生で、人気を維持するためには常に話題を提供し続ける必要に迫られていた。

その結果、ビッグマウスで自分達の虚像を作り続けざるを得ず、それが今時珍しい稀代のヒール役にハマったので妙な人気を得る事に成功した。
また、テレビ局が誘導した、今の日本ではすっかり見られなくなった、「巨人の星」バリの理想の親子関係も、彼等が演じるキャラクターの補完材料として評価されていた。
しかし、それもこれも、ヒールが強いからこそ成り立つストーリーであり、今回のように無様に負けてしまっては台無しになる。

今回の世界戦を見ていると、亀田大毅は単にガードを固めひたすら頭突きのように突進するだけで、反則勝ち狙いだったのではと思わざるを得ないが、それでもたまにはクリーンヒットを放っていたし、内藤のパンチを浴びながらも最終ラウンドまで持ちこたえたのだから人並み以上の才能があるのは間違いない。
今までのように、明らかに分不相応な実力者を気取るのではなく、捲土重来を期し、地道に真面目に努力すれば、世界ランカーの実力かはわからないが、ソコソコの選手にはなるのだろう。
しかし、それもボクシング界を追放されてしまえば叶わぬ夢となる。

テレビ局とマスコミに踊らされたヒール亀田一家の末路が哀れに思われる。