昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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電車の中のバカ高校生達

出張のため、いつもの満員電車とは逆方向の電車を利用した。
その結果、ほぼ同じ時間帯にもかかわらず利用客は十分の一ほど。
言ってみればガラガラ状態なので、快適な事この上ない。
1. 5人分ほど椅子を占有し、ゆっくりと本でも読もうとしたのも束の間、いかにも出来の悪そうな高校生の男女数人が乗り込んできた。

リーダー格の太っちょ男子高校生は、ズボンをはるか下の場所で止めている。
ズリ落ちそうだが、どうも今時流行の格好らしい。
その前にいる、体つきはまるでガキそのものなのに、顔にはバッチリ水商売風の化粧を施し、耳にはピアス、スカートは膝上30cmほどに短くした女子高校生と話しているのだが、内容は聞くに堪えないほどの他愛なさと、馬鹿馬鹿しさ。

もうちょっと世間を見て、例えば原油価格が暴騰し世界経済に与える影響の重要性とか、福田首相の決断のなさとか、今後の進路についての悩みとかの前向きの話しがあるだろうに、やれ「芸能人と誰と誰が怪しい」とか、「テレビゲームを何時までやった」とか、怠惰な生活ぶりを自慢するかのような話題ばかり。
もう一人の男子高校生は、鈴なりの鍵をつけたキーホルダーを腰の部分につけて、首には多分千円もしないような一見して安物と分かるネックレス着用。
こいつがたまに先の二人の話にちょっかいをかけるのだが、「俺の名前は○○ゥ~」とか、「オモロォ~」とか、尻上り口調の合の手がまるで場違いで、全く持って面白くない。
ところが、バカ高校生の群れどもは、ネックレス男が話しかけるたびに、身をよじらんばかりにして一斉に笑い出す。
横で聞いている当方は、何がどう面白いのか見当がつかないばかりか、下品な笑い声が癇に障って仕方がない。
安キャバレーのホステス顔負けに、似合いもしない化粧をした隣の女子高校生は、片手で間断なく髪をいじり、もうひとつの手で携帯電話を操作。
アンニュイな笑顔を浮かべたまま一言も発しない。
数駅の間電車の中で大騒ぎをした後、◇◇駅でドヤドヤと降りていった。
きっと奴等は、この県でも出来の悪さ競争ならかなり上位に入る事間違いないと噂の「県立◇◇高校生」に違いない。

バリバリの年寄り予備軍としては、「世も末じゃ」と、情けないやら腹が立つやらの光景だったが、ひょっとしたら、若い頃の当方も、当時の年寄りからはあんな風に見られていたのかもしれない。
今や、すっかり年をとってうるさい小言爺ィと化しているが、昔を思い出し少し気恥ずかしくなった電車の中の光景だった。