昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

福田首相は本当に演説が下手!

後期高齢者医療制度で、人気凋落の福田首相
沖縄県議選でも民主党に負けてしまい、政権も断末魔と見られている。
本人は、8月の洞爺湖環境サミットまでは石にかじりついてでも政権を維持する気だろうが、ここまで評判が悪いと、いつ何時ハプニング的に解散総選挙になるか分からなくなっている。
不人気最大の理由は、「首相としての指導力が見えない」事のようだが、実はあのスピーチの下手さも、かなり大きな不人気の原因ではないだろうか。

とにかくあらゆる演説で、原稿を棒読みする。
聴衆を均一に見渡し、たまにジョークでも交えながら自分の意見を主張すれば、聞く方だって興味と関心が高まってくるのに、まるで抑揚がなく、しかもいささか早口。
この点では小泉純一郎はうまかったが、福田康夫の演説程度はほぼ最低クラスの一人だろう。

外国人相手の場合は、日本よりも更に難しい。
僕は、仕事柄たまに外国人相手に話さなければならない事が発生する。
そんな時には、「下手な英語より、通訳をつけてもいいから日本語で自信たっぷりに喋った方が良い」とアドバイスされ、それを実行している。
聴衆は、演説する人の態度によって、喋っている内容を信頼したり、逆に不安を持ってしまったりするものらしい。

そう言えば、概して発展途上国のリーダー達は、大声を張り上げ、身振り手振りを交え原稿なしで何時間でも演説を続ける。
良いか悪いかは分からないが、こうした強烈な個性で指導力を発揮している。
また、先進国アメリカのバラク・オバマは、カリスマ的演説のうまさでライバルのヒラリー・クリントンを撃破、アメリカ開闢以来最初の黒人大統領誕生が期待されている。
彼は、まっすぐに聴衆を見、自分の言葉で自分の思いを訴える。
同じ先進国ながら、官僚が作った原稿を一本調子で読み続ける日本の福田首相からは、決して心に響くアピールは感じられない。

日本では昔から「雄弁は銀、沈黙は金」「巧言令色鮮なし仁」と、喋りがうまい人間を蔑視してきた。
しかし、世界中ではそんな国は少数派だ。
矢張り、自分の信念を高らかに掲げ、分かりやすく説明する能力が絶対に必要となっている。
この点だけでも、わが日本国福田康夫首相はリーダー失格だ。