昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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原油価格はどこまで上がるか

まるで天井知らずだ。
今年1月はじめて100$を突破したと思ったら、今や140$。
恐らく、というより間違いなく近々150$にはなるだろうし、年内180$の声も聞こえる。

原因については諸説紛々。
しかしどれも決定的な説明にはなっていない。
間違いなく言えることは、石油に代わる天然資源はありえない事。
そして、世界経済活動の全てが石油を消費しながら運営されている事。
神が作りたもうたとしか言いようがない石油だけに、生産地が偏在し供給には限界がある。
よって、需要が落ち込まない限り、基本的には石油価格は上がり続ける。

今の所、原油の値上がりを契機にドンドン製品も値上がりし、世間ではインフレが懸念され始めた。
但し、製品価格への転嫁にも限界がある。どこまでも上がり続ける事は絶対にあり得ない。
分かりやすい例がガソリン価格だ。
最近急騰しており180円になったが、更に値上がりし200円は確実と見られている。
しかし、こんなに高いガソリンになると、今までの100円チョイ時代と違い、おいそれと買うわけには行かない。
皆が必要最小限しか買わず、レジャーや遊びで車を使う事は激減するだろう。
そうすると、あっという間にガソリン消費が減り、これ以上の値上げは無理になる。
その結果、高い原油価格とそれを転嫁できないガソリン価格の狭間で、ガソリンスタンドの経営がおかしくなる。
要は、玉突きで値上げできているうちは何とかなるが、どこかで値上げが止まると、ガソリンだけでなく食料だろうが生活必需品だろうが、その産業は生きていけない。
しかも、その値上げ限界の時期は、極めて近くまで忍び寄ってきている。

もう二度と原油価格が100$を下回る時代は来ないだろう。
また、給料が毎年上がり続けた古き良き時代も来ないだろう。
物価だけが右肩上がりで、給料や年金が上がらない。
そんな時代をどうやれば生き延びる事が出来るのか!?
石油をベースに快適で便利な生活を実現した人類は、その結果として簡単に答えが見つかるとは思えないほどの大難問を抱え込んでしまった気がする。