昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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道路を走る車が減っている

ホームコースまで車で20km。
往路は、朝の渋滞がないので25分は絶対にかからない。
一方、復路は近所でも有名な渋滞ポジションがあり、下手すると倍近くかかるのが常だった。

ところが、この7月以降帰りの渋滞が激減している。
昨日なんか、所要時間が往路とほとんど変わらなかった。
明らかに、車が路上から減っている。
高値ガソリンが影響し、車を運転することを控えられているのは間違いない。

観光地へ行くのも、交通手段を自家用車からバスや電車に変えている人が多いらしい。
ガソリン価格は8月も上がってしまったので、価格暴騰への防衛策なのだろう。
しかし、皆が車に乗らなくなると一体どうなってしまうのだろう?
ガソリン需要は激減する。
そうすると、国道に100mごとには存在するガソリンスタンドの多くは、やっていけなくなる。
現に、既に採算を無視してまで安売りを始めてしまったところも出ている。

新車の販売台数も低迷している。
世界一になったトヨタですら生産調整するご時世なのだから、他のメーカーも推して知るべし。
アメリカGMの四半期決算は1兆7千億円と、信じられないくらいの赤字で、企業存続すら危ぶまれ始めた。
世界中の景気は、長い間自動車産業の隆盛に引っ張られ、絶好調時代が続いた。
しかし、産業界に於けるピラミッドの頂点が原油高で揺らぎ始めた。
当然ながら、下請けや孫請けのピラミッドの下部メーカーへの影響は必至だ。
景気が絶対に悪くなってしまう。

一方、環境問題もまた深刻化している。
環境を破壊している大きな原因が、不必要な自動車の増加なのだから、最近の自動車減少傾向は環境にとっては悪いことではない。
便利な生活を維持するためには景気が良くないと困るが、その場合環境問題は犠牲になる。
環境に配慮すると産業界はコストが嵩んでしまい、利益が減り給料は上がらなくなってしまう。

原油が暴騰した事で、長く続いた好景気が終わり経済構造が劇的に変化してくる。
我々は、今、どうしたらいいのか全く分からないまま袋小路の中にいる。
それが、車が道路から消えている事から見えてくる。