昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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換骨奪胎とは?

一般的には、東大法学部出身者は「アタマがいい人」と思われている。
確かに、幹部の大半が東大法学部出身者なる組織の存在が実しやかに噂される事もある。
日銀、日本共産党などはその代表格だろう。
三大財閥の一つ、某超大手の○○○学では、「東大法学部、査業部、関西弁」の三つが出世する為の条件だと聴いた事がある。
事ほど左様に、東大法学部卒は「ガクレキ」の上では最高級ブランドなのは間違いない。
ところが、東大法学部卒だって玉石混交で、総じて民間会社に就職した連中ではハズレ組みも散見される。(散見とは慮った言い方で、実はハズレのほうが多いかもしれない。)

前振りが長くなってしまったが、そのエリート集団東大法学部卒の知人が実に単純な言葉の間違えをしでかす。
彼は、「ざっくばらん」を「ざっくらばん」と勘違いし、しかも多用する。
また、「旗幟鮮明」も「キショクセンメイ」と覚えているので、まるで疑うことなくこれまた多用する。
「旗色」とこんがらがっているようだが、旗と幟を明らかにする意味なので、「キシ」が正しく「キショク」は間違い。
注意しようかとも思うが、いい加減いい年したオッサンだし、超エリートと目される人なので、こっちが間違っているのかとも錯覚してしまい、なかなか訂正できないので、それこそ「キショクの悪い」思いがする。

もう一人、若手バリバリの東大法学部卒エリート社員の方は、「換骨奪胎」を、「骨抜きになる事」と勘違いしてしまっている。
難しいプレゼンテーションの中で、「今やこの方針は換骨奪胎されてしまい」とやらかすが、聴きなれない四文字熟語の上、ニュアンスはなんとなく骨抜きのようにも聞こえるので誰一人異を唱えない。
当方、まるで落ち着かなくなってしまうが、いかにも知った振りと思われるのも癪なのでじっと我慢してしまう。

まぁ、東大法学部卒なんて、仕事の上では虚仮おどしにもならない。
一番大事なのは、まるで先の読めない時代の中で、これが正しいと見破る直観力と決断力だ。
しかし、こんな能力がいつまでも続くわけではないので、ある期間リーダーだった人達には、身の引き方こそが重要になってくる。
ところが功なり名を遂げてしまうと、周囲に煽てられるものだから「自分がいないとこの組織は駄目になる」と思い違いしてしまい、長年にわたって権力手放さず結果として晩節を汚してしまう。

単に間違った言葉遣いならご愛嬌だが、仕事でも政治でも、エリートと目される人達も間違うと思っていた方がよい。