昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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消費税率アップを支持します!

税金を真面目に考えてみた。
僕は、鳩山由紀夫は宰相の器ではないと思っている。
それは、彼が軽佻浮薄な発言を繰り返した人物だからではない。
最近「政治とは税金の問題だ」みたいな発言をした事に拠る。
この発言は、鳩山首相の育ちがいかに良いかを表しているが、今更気がついたかの如く語られると鼻白んでしまう。
そして今までの多くの首相がそうだったように、彼も「当分の間、消費税率はアップしない」と、税の問題を先送りしている。

あらゆる政り事は、即ち民百姓からどう年貢を取り立てるかにかかっている。
時代劇では度々、代官とその手下が、苛斂誅求に年貢を取り立てるシーンが流される。
百姓:「お役人様、これだけは許してください。これは来年の種もみでゴゼーヤス。これまで持っていかれると、我々は来年どうにも生きてイケヤセン。どうか、どうか、これだけはご勘弁を!!!」
代官:「ウルセェ!そんな事ァ知っチャねぇんだよ。野郎ども、全部掻っサラエ!」

本質的には、この光景は本質的には今も全く変わらない。
サラリーマン連中は天引きされているので、税金を払っている実感がなく、税金はいつの間にか取られるものだとしか思っていないが、自由業の連中はいかに税金を少なく支払うか、言葉を変えればいかに誤魔化すかに血道をあげている。
この場合、元代官の役目が財務省官僚であり、税務署だ。
マルサの女」では正義の味方のように扱われているが、民百姓からいかに多くの税金を取り立てるかが仕事だから、本来は嫌われ者のはずだ。
取り立てる側と逃げる側で丁々発止の争いが繰り広げられ、悲喜こもごもなのだが、賢い人ほど納税額が少なくなる。

長者番付等で多額納税者が発表されていたが、例えば芸能人もスポーツ選手も税金を減らす為にはあらゆる努力を重ねている。
節税と称しているが、合法的脱税と言っても過言ではない。
その証拠に、税務署の監査があると「見解の相違」と言い訳しながらも、必ず追徴課税されてしまう。
その昔から、恐ろしい職業の人や、やたらと声の大きい団体は税金を払わない。
ヤ○ザ屋さん達も、恐らくは税金の支払いは極度に少ないはずだ。
サラリーマンだけが何の方法もなく、結果的に理想的納税者の役割を果たしている。

こんな不公平がないのが消費税で、物を買った人は必ず税金を納めてしまう。
だからサラリーマンとその家族は、こぞって直間比率見直しと消費税率アップに賛成するはずなのだが、実際は不思議にもほぼ全員が反対する。
「金持ちや成功者から多くの税を取り立てると、納税額が少ない国に本拠を変えてしまい、日本が空洞化する」と、所得税軽減化の意見もあるが、ある政党が「我らは弱者の味方。消費税アップは弱者の生活を直撃します。金持ち優遇の税制には絶対反対」と叫ぶと、「そうだ、そうだ」と一緒に反対してしまう。

税収は不景気のせいで減り続けているので、税金を使う事業をやめて支出を抑えるか、あるいは歳入を増やすための増税しか方法がない。
しかし、「自分の周りの公共投資は絶対に必要」と、支出を減らすことには反対!
歳入を増やそうとする税率アップには、これまた無条件に絶対反対!
結局はささやかな事業仕分けと、比較的反対の少ないタバコ税アップでお茶を濁すしかなかったが、このままでは国の借金は増えるばかりになる。

これでは、この先行き詰り、結局は増税にならざるを得ない事は火を見るよりも明らかだ。
税金は、嫌だけど払わなければならない。
これは憲法にも定められている、国民の義務だ。
税金を天引きされている事に慣れてしまったサラリーマンの多くは、他の多くは節税者なのに自分達だけが極めて真面目な納税者との、納税に関しては大層不平等である現実を知らない。
増税ならば、脱税の仕様がない消費税率を見直すべきだと思うのだが。

と言う事で単なるサラリーマンとしては、少数意見かもしれないが、
当方、消費税率アップを支持します!