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菅首相の立ち居地と笑顔

G8に出席した菅直人首相。
初めての外交舞台だったが、G8で何の成果を上げたのかは極めて怪しい。
奥方の方は和服で内助の功を発揮、コッチの方が存在感が際立っていた。
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ところで、記念撮影の場面。
オロオロと居場所を探す菅首相の姿が、何度も何度も放映された。
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そして写真撮影後の懇談では、菅首相はやや集団から離れた最後尾に位置し、笑顔を絶やさない。
僕には、この時の菅首相の心中が痛いほど分かる。
英語が苦手だが、公式な場所で外国人を相手にしなければならない。
規模と責任は大違いだが、僕自身が何度も経験した光景と瓜二つだからだ。

先ず立ち居地。
絶対に集団の中心には行かない。
さりとて、一人ぼっちで集団から離れていると、如何にも「英語が出来ません」と白状しているようで、自分が惨めになってくる。
外国では、自ら積極的に主張しないと交渉相手と見てくれないし、絶対に友達になれない。
しかし、こっちから話しかけるには英語に自信がないし、話しかけられると返事に困ってしまう。
だから必ず集団から半歩離れて、集団に参加しているようで参加しない立ち居地を探す。

そして笑顔。
集団の話題は何の事やら分からないが、「分かっていない事が分からないように」常に笑顔を浮かべておき、外見はいかにも、「話の内容は全部分かっているぞ」との雰囲気を漂わせる。
外国人はジョークを多用するので、集団が突然一斉に笑い出したりする。
その時には、一泊遅れでも、できるだけ急いで、且つ大声で笑わなければならない。
その為には、常に笑顔が浮かべておく事が絶対に必要だ。

あの光景から、我が菅首相は英語が苦手である事が一目瞭然に分かる。
中曽根など、写真撮影の時わざとレーガン大統領に近づき、隣の場所に居座る厚かましさを発揮した。
今後首相として諸外国に出かけなければならない事が多いだろうが、さぞや憂鬱だろうと心から同情する。
しかし、英語なんて単なるコミュニケーションの手段でしかない。
場数さえ踏めば何とかなる物だ。
それまでの間は、むしろあんな情けない姿を世界中に晒すぐらいなら、通訳を同伴して堂々と日本語で語りかけた方が良い。
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自信なさげな態度が一番まずい。
日本国首相がオドオドすると、日本自体が軽く見られる。
外国人相手には、例え自信がなくても、威風堂々と意見を主張する事が一番重要だ。