昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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マレーシアのコーヒー

マレーシアでお茶工場を見学した。
かの地で「Tea」と言えば紅茶の事。
その会社の先々代創設者は、中国福建省から一族と共にマレーシアに移住、お茶の製造で財をなしたらしい。
会社の中に喫茶ルームがあり、工場見学者に出来立てのお茶を御馳走してくれる。
また多角経営の一環で、最近はコーヒーまで手掛けている。
マレーシアでは知らぬ人がいない程有名ブランドらしいが、もちろん当方は初めて。

先ずは最近売り出した「ホワイトコーヒー」がお勧めとか。
専務さんが「これは今一番の人気商品。○○(現地の有名企業らしい)と連携して全国販売する」と大いに自慢する。
試飲すると、単なるミルクコーヒー。
しかし「ウムッ、これは美味い!」とベンチャラを言う。
すると専務さん大いに喜び、「では次に、是非とも我が社のブラックコーヒーを飲んで欲しい」だって。
当方も、元々コーヒーには目がない方なので、期待感一杯で飲むと「甘ツ」。
砂糖がいっぱい入っている。
日本のブラックコーヒーとは全く違い、ブラックなのは色だけ。
次は、本場のミルクティー
これまた砂糖たっぷりで、正直飲めたものではない。

通訳の人に、「マレーシアでは、コーヒーも紅茶も甘いですね」と聞くと、「実は東南アジアでは甘いほどおいしいと思われています」と解説された。
その結果マレーシアでは、糖尿病患者が多く、最近では全国版テレビコマーシャルで「糖分の取り過ぎに注意しましょう」と注意を喚起しているらしい。
彼は「日本人が塩辛いものが好きなのとまるで逆です」と笑っていた。
確かに、日本料理は塩が利いている。
一方、東南アジアのエスニック料理は、香辛料はたっぷりだが塩分は控えめなので、夏場に汗をかき過ぎると体調がおかしくなるらしい。
ただ、マレーシアの紅茶もコーヒーも、甘過ぎて好きにはなれない。

東南アジアで糖尿病になるのと、日本で高血圧になるのと、果たしてどちらがいいのだろう。
ハムレットの心境になってしまった。