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セ・リーグのプロ野球をボイコットしよう!

プロ野球セ・リーグの開幕強行は、どう贔屓目に見ても常識はずれの決定だった。
加藤良三コミッショナーは、「批判を受けるのは覚悟の上。甘んじて受けるのが私の責務。議論を重ねた上で決定した」と説明したが、セ・リーグにも、プロ野球連盟にも抗議が殺到したらしい。
主管元の文部科学省からは、「やるなら仕方がないが、関東地区でのナイター自粛して」と注文がついた。
それはそうだろう。
さすがに鉄面皮のセ・リーグナベツネ一派も考え直すかと思いきや、しかし転んでもただでは起きない。
わずか数日遅らしただけの、3月29日開催を発表した。
開幕戦シリーズはナイターなし、その後も延長戦なし、ナイターは照明をプレイ可能のギリギリまで節電。
一応、文句を言っていた文部科学省選手会の顔も立てたことになっている。

しかし選手会は、セ・パ同時開催を熱望していた。
そんなに無理をしてまで、開幕戦を急ぐのだろうか?
ナベツネ一派は、世間が何故セ・リーグに反発しているのかを考えた方が良い。
同じ野球でも、選抜高校野球の方は、出発に際して被災地から激励されている。
セ・リーグは「野球をする事で被災地を励ます」とか「チャリティー試合」とか奇麗事を言っているが、実は商売っ気が丸見えなのだ。
144試合の全部を開催、ついでにクライマックスシリーズ日本シリーズをやる為には、今スタートしないと間に合わない。
表面的には被災者への配慮を口にしながらも、野球を商売に利用する。
そんな魂胆が見え見えだから、ナベツネ一派が何をどう言い訳しても、素直に聞こえてこないのだと思う。

被災地は、地震津波だけでも立ち直る事が困難なほどのダメージを受けている。
福島原発のクラッシュ危機は、日を追うに従い深刻化している。
結果として、関東一円は毎日数時間の計画停電を実施中であり、最近の見方では電力不足解決には一年近く要するのではとさえ言われ始めている。
相も変わらず、毎日のように、しかもかなり強い余震が続いている。
日本史上でも最悪の大災害が発生し、且つ解決の目処が立っていないのだ。
仙台が本拠地の楽天のファンは、「今被災者に必要なのは戦う姿ではなく、助け合う姿を見せる事だ」との横断幕を広げ、セ・リーグ単独開催に反対していた。
一般論として「プロだから野球を通じて被災者を励ます」のも理屈としてはない訳ではないが、被災者が待ち焦がれているのは食料、衣料、薬、日用品であり、とても野球を楽しむ環境にないのは日を見るより明らかではないか。
東北、及び関東地方に、そんな非常事態が発生している時に、倣岸不遜な態度で「プロ野球が必要だ」と主張しても、決して世間の支持は集まらない。

一方のJリーグは、ワールドカップ代表対Jリーグ選抜のチャリティマッチを開催。
最初から被災者へのチャリティーを目標に、全世界に散っている日本代表を呼び返そうとしている。
長谷部、本田、長友も呼び寄せると言う。
Jリーグ選度抜はストイコビッチ監督が、ワールドカップザッケローニ監督に真剣勝負を挑む。
見世物としても興味をそそられるし、無論収益金は全て被災者に寄付。
ゴタゴタ振りが目立つプロ野球に比べ、なんとスマートな事だろう。

プロゴルフ界も、Jリーグも、未曽有の災害に哀悼の意を表し、地震後すぐに公式戦を中止した。
同じプロ野球でも、パ・リーグは早々に4月中旬まで開幕延期との良識を示した。
一人この期に及んで商売っ気丸出しのセ・リーグと、思い上がったナベツネ一派に対して、我々がとる事の出来る反撃策は一つしかない。
  ・セ・リーグの野球場には行かない。
  ・セ・リーグのテレビ野球中継は見ない。

今は、地震原発事故の被災者への、物的、精神的支援を優先するべきだ。