昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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中国の空港で倒れる!

二年ぶりに中国へ出張。
出発間際の成田空港ラウンジで、震度5弱の余震に襲われ、嫌な感じの出国となった。
ボーディングの時、何となく胸と胃を圧迫される気がする。
離陸後しばらくすると症状も収まったので、やっと落ち着きを取り戻しヤレヤレ。
映画鑑賞でもとスクリーンを取り出すが、画面が砂だらけ症状となっている。
スッチーを呼ぶと、しばらくの間尤もらしく修理の真似事をしていたが、結局ギブアップで「お客様、お席をお変わりください」となってしまう。
些細な事だが、JALには「これは整備不良の一つですよ」と文句をつけると、「仰る通りです整備には厳しく申し伝えます」と、慇懃だが当事者意識皆無のマニュアル回答が帰ってくる。
JALの体質改善も、まだまだ道半ばだ。

今回中国出張最初の目的地は、大連。
空港内を移動中、大半のエスカレータが止まっているので、重たい荷物を持って階段の上がり下がりをしないといけない。
すると、成田空港で感じた、胸を締め付けられる不快感が再現。
同僚に「中国も節電中なのかなァ?」と聞いた直後に、その不快感が強まった所までは覚えがあるが、次の瞬間は同僚が顔を覗き込んで「大丈夫?」と聞いているシーンに変わっている。
周りに人が集まってきて、好奇に満ちた目で見ている。
当方、何が起きたのか、とっさに判断できない。
同僚に聞くと、突然話が途絶えたので振り返ると、尻から座り込み、その後後ろに倒れて頭を打ったらしい。
恐らくは、気がつくまで20秒ほどの出来事のようだ。
すると数分もしないうちに、空港の女性医者(らしい)二人組が駆けつけ、猛烈に大声早口中国語で話しかけてくるが、全く理解不能
当方「大丈夫、大丈夫」と返事するが、すぐに脈拍と血圧を測られる。
そこでやっと日本語の分かる係員が登場、「血液を検査します」と説明された途端、指先に結構な痛みが走る。
「痛ェ!」
通訳女史、「これは少し痛いです。最初のは、どうも失敗したらしいのでもう一度。」
ご丁寧に再検された結果は「血圧が下がっているので、しばらく静かに座っていて下さい」と、大騒ぎの割には素っ気無い。
血止めに、妙な色の薬を塗りつける。
体調が悪いのに、「そんなの体に大丈夫かな?」と不安になったが、あっという間に血が止まる。
医者らしき二人組みが、「昼ごはんは食べたか?」と聞いてきた。
そう言えば機内テレビのゴタゴタと、もともと不味い機内食が嫌いなので、昼飯は抜いていた。
「何か食べた方が良い。しばらく静養して、何かあったらいつでも自分達に連絡するように」と親切な医者団だったが、肝心の連絡方法など何も教えないまま立ち去ってしまった。

その後体調も戻り。大連から飛行機で小一時間の煙台空港に移動。
海を挟んだ青島の反対側の町で、中国にしては中規模都市だが人口8百万人ほどはいるらしい。
但し日本人学校がないので、迎えに来てくれた人は家族を青島に置いた単身赴任。
ここには少ないながら日本料理もあるにはあるが、所謂「何チャッテ日本料理」なので、決して美味くはないらしい。
しかも、最近までは「具材は全て日本から輸入」を売りにしてきたが、福島原発事故以降は「実は全て中国内で調達していました」とカミングアウト。
とんでもない連中だが、憎めない。

今回は、朝鮮族中国人経営の韓国料理を選択。
久しぶりに美味い韓国料理を満喫し、多難の出張初日が終わった。