昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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スーチャンが乳癌で……

一世を風靡したキャンディーズ
さして年が離れていないので、彼女達の全盛時代を知っているが、大して好きなアイドルではなかったし、別段歌がうまいとも思わなかった。
むしろバラエティ番組で、ドリフターズ伊東四郎とコントを演じるキャンディーズのほうが好きだった。
アイドルが馬鹿なコントを演じる、草分け的存在だった。
ただ社会現象にまでなった、絶頂期での引退宣言、流行語になった「普通の女の子に戻りたい」は良く覚えている。

キャンディーズ三人組の中で、リーダーは伊藤蘭だったのか藤村美樹だったのか?
二説あるようだが、いつもセンターだったランチャンと、痩せて尖った印象のミキチャンに比べて、田中好子のスーチャンはいつも向かって右側の小太り丸顔。
今の柳原可奈子に似た雰囲気で、決して目立った存在ではなかったし、何より他の二人に比べて、ミニスカートからむき出しになっている足が断然太かった

「おや?!」と思ったのは、むしろ引退後に女優として再出発してからだ。
キャンディーズ時代の健康的な娘さんイメージが一変、憂いを感じさせる美人顔でスクリーンに登場。
何が彼女をそうさせたのか、女性は化けるものだと痛感した。
その後、故夏目雅子の兄貴と結婚したのは知っていたが、その直後から乳癌の闘病が始まっていたことは、当たり前だがまるで知らなかった。

女優としては、昔の太っちょネエチャンのイメージは皆無の演技派で、なんだかの賞まで受賞。
結果的にはキャンディーズ三人組の中で、結婚後家庭に収まったランチャン、まるで音沙汰のないミキチャンに比べ、公的には華やかな女優業まっしぐら、私的にはカッコいい旦那を射止める。
公私とも一番幸せなのかなと、つまらぬ推測をしたものだが、好事魔多し。
病魔には勝てなかったようだ。

数日間は、55歳の「早すぎる死」が惜しまれるだろうが、本来それは家族と本人の問題。
また必ず、「素晴らしい思い出をありがとう」なる感傷的なファンが登場するが、実は勝手な思い込みに過ぎないし、そんな台詞を口に出すのは恥ずかしい。
移り変わりの激しい芸能界なので、テレビ局もマスコミもいつまでも感傷に浸っている事はない。
我々一般人は、すぐに別のアイドルや女優を追いかけ始めるものだ。

それより、女性にとっては乳癌の恐ろしさを再認識したほうが良い。
男にとっては前立腺癌カナァ???
この年になると、長生きを目指す事もまた、人生をかけた大勝負の一つだ。