昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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入院三日目でもう退院しました

手術の傷口は、看護婦が驚くほどきれい(らしい)。
看護婦に、「それヂャ、一泊で退院できるのでは?」と聞くと、「先生からは二泊の予定と言われています」と、商売っ気丸出しの回答が帰ってくる。
それでも、わずか二泊三日で退院できる事を喜ぶべきだろう。

三日目も、早朝から患者達が発する騒音で目が覚める。
病院って、どこかが悪い連中が治療に来る所なので、当たり前だが健康的な雰囲気ではない。
しかも、どうも入院していると世間並みの常識が欠落するようで、朝、顔をあわせた途端、お互いに大声で無事を確認しあっているように見える。
昨日までと大して変化がないはずだが、それでも一日を無事に過ごせた事が嬉しいのだろう。
病院関係者もまた、患者に負けないほどの大声を張り上げ、且つ急ぎ足で忙しく動き回る。
勢い、病院全体がうるさく、落ち着きがなくなる。

当方は、そんな連中に関わってはいられない。
午前中、最後の点滴が終わった途端、サッサと病室を後にするのだが、どんなに急いで退院しようとしても、肝心の費用精算が終わらないと許可が下りない。
今回は、個室で余計な金を使ったが、入院期間の短さ、大部屋の狭さ、他の患者への遠慮を考えると、この程度はやむを得ない。
しかし、入院が長期になる場合は、奇麗事は言っていられない。

当方が退院する時、入れ違いに入院してきた御仁は、椎間板狭窄症とやらでベッドでウンウン唸っているのに、看護婦が「大部屋が空いたら移りますか?」と聞くと、奥方が間髪を入れず「絶対に移ります。入院が一ヶ月になりますから」と、気合満々の答えをした。
気持ちは分かるが、旦那は大変だなぁ!
この旦那さん、当方が部屋を立ち去る時、「もう退院ですか?」と羨ましそうな声をかけてきた。

入院してみて、看護婦や看護士の仕事の大変さを痛感した。
何せ、ボケ一歩手前とか、ボケそのものの年寄り連中が相手だ。
耳元で大声で、噛んで含むような言い方をしても、なかなか理解してくれない。
稀に理解しても、今度は体が言うことを聞かない。
そんな相手を、一日中世話しなければならない。
当方、夜半に目が覚め、時間を確認しようと携帯電話を見ていたら、懐中電灯を持った宿直の看護婦が「大丈夫ですか?」と、飛んできた。
患者に万一のことがあればと、いつも注意している。
大変な肉体労働だし、精神的にも休まる暇はない。
声が大きくてうるさいとか、不平不満ばかり感じていたが、病院はいずれお世話になる場所だ。
改めて、感謝!

三日ぶりで我が家に帰還。
すっかり元気になり、………なんて感傷もゼロ。
退院後は忙しくなる。