昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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実は福島原発風辺は.........

福島原発事故処理を巡り、初動で大失敗した事が分かってきた。
自民党安部晋三が、東電は当初から海水投入で被害最小化を目論んだのに、菅直人が「聞いていない」と激怒した為に一旦中断、それがその後の事態悪化を招いた致命傷になったと暴露した。
痛い所を突かれた政府は、「知らぬ、存ぜぬ、ありえない」と否定に大童だが、「激怒してはいない」とか、「質問しただけだ」とか、大いに旗色が悪い。
結局は、「東電が勝手に、菅直人の思いを忖度しただけ」と、得意技の責任転嫁で逃げ切る算段のようだ。

しかし「自称専門家」、自分は原子力に強いと勝手に思い込んでいた菅直人の、素人に毛の生えたような思いつきが、事態をドンドン悪化させてきたことは間違いない。
しかも、自分の出身校の学者を偏重し、お膝元の官僚達の発言は一切信用しないと来るから、組織のモチベーションが維持できるはずがない。
死に体、菅直人が勝手に自滅するのは全く大歓迎だが、こんな無責任首相の「政治主導」で、日本の国力が著しく低下しているのは我慢できない。
当方、一刻も早い菅政権退陣の報を、一日千秋の思いで待ち焦がれているが、こちらの事態も全く良化の兆しがない。

今までの菅直人の発言で、「これだけは評価が出来る」ものが、たった一度だけあった。
それは「福島原発の近所は、20年間は人が住めない」との発言だ。
菅直人は、自分の立場を守る為だったら、平気で嘘をつく。
これも結局は、世間の評判が悪いと見ると「言った覚えがない」と否定し責任転嫁したが。
しかし本当に現地の被災者の事を考えれば、「福島原発の近所は人が住める所ではなくなりました」と正直に実態を明かすべきだろう。

考えても見てほしい。
福島原発は、事故発生以来連日の如くに、事態悪化のニュースが流れ続けている。
しかもこの間、放出された放射能の累積は、既に史上最悪の原発事故チェルノブイリを越えたとも見られている。
チェルノブイリは、石棺で事故が起きた原発を閉じ込めたが、25年経った今でも周囲30kmは立ち入り禁止となっている。
福島原発は、未だに解決の目処すら立たず、少なく見積もっても一年間は放射能がばら撒かれると見られている。

地元民が、生まれ育った土地を離れたくない気持ちは良く分かるし、早く家に帰りたい思いで辛い避難生活を耐えている事には同情を禁じえない。
しかし、そうであればあるほど、為政者は「実は、もう皆さんは福島では生活できない」と、現状を正確に、且つ速く地元民に伝えるべきなのだ。
いつまでも適わぬ夢を追い続けていると、事実を知った時のショックも耐え難いほど大きくなる。
僕は、「耳触りが悪い、人気が落ちる」との理由で、本来伝えねばならない情報発信を躊躇する菅直人が、今の難局を解決に導く国家指導者とは到底思えない。