昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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12月19日沖縄行きJALのハプニング

12月19日10時50分、羽田発沖縄行きJALはほぼ予定通りに出発。
乱気流もなく、飛行は快適。
一路、沖縄を目指した。
飛行時間は2時間50分、韓国よりも遠い。
当方の席は1C、一番前の通路側。
国内では珍しくスチュワードも乗り込んでいる。
客は極めて不入りで、全席の五分の一程度しか埋まっていないので、暇なスッチーとスチュワードが甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる。

午後1時40分の予定到着時間まで、転寝したり、読書したりで順調に進む。
昼飯は空港で沖縄ラーメンと、期待に胸を膨らませる1時頃、ルートマップによると鬼界島の手前で、突然機内放送が入った。
那覇空港が使用禁止状態なので、この飛行機は関西空港に引き返します。理由は分かり次第、放送します。」

機内にパニックが走る。
隣の老人は団体旅行中のようだったが、添乗員が「非常事態のようです。我々の機体が無事で何よりです」と物騒な説明をする。
10分ほど経って、機長からの機内連絡があり、「自衛隊機が滑走路を逸脱したので着陸できない。燃料の関係で、この機は関西空港を目指します」と、知らされた。

約1時間後、関西空港に到着。
乗客のほぼ全員が、一斉に携帯電話を取り出し、様々に連絡を取り始める。
北朝鮮の「金正日死亡」のニュースで、「テロ?」などのガセネタまで飛び込んだが、結果的に「自衛隊機の操縦ミス。燃料を再チャージした1時間後の午後3時に、再度那覇を目指すので、乗客は機内から離れないように」と指示される。

こんな時の態度で、乗客の人品骨柄が分かってくる。
先ずは、後部座席の外人さんが、流暢な日本語でスッチ-に「飯を出せ」と迫る。
すぐ地上係員に連絡するが、「1時間で手配する事は無理」と判明。
お詫びの印にと、おつまみを一人当たり3袋ずつ支給される。
全員ブツブツ文句を言いながらも、取り敢えず空腹を満たす。

続いて数人、「ここで降りたい」と言い出した。
「約束の時間に間に合わないので、沖縄に行っても仕方がない」と主張しているが、JAL側は「那覇までお客様全員をお届けしなければならない」と回答している。
延々と押し競饅頭で、乗客側は「臨機応変な対応が出来ないのか」と諦めきれない。
聞いている当方は、「これ以上いくら頑張っても駄目だよ」と思うが、特にその中の一人は「何としてもここで降りたい、重要な打合せが出来なくなったので、JALは責任を取れ」とシツコイ。
そうこうしている内に「今から出発です」になり、急遽全員が元の席に戻される。
数人組も、ブツブツ状態ながらも、関西空港から那覇に向かう事になった。

午後5時過ぎ、予定よりも3時間半ほど遅れて、やっと那覇空港に到着。
顧客訪問を変更して、いきなり会食となった。
飛行機を利用した移動は、数限りなくこなしてきたが、目的地が変更になったのは初めての経験だった。
マァ、無事に那覇まで到着したし、顧客との会食も出来たし、この程度のハプニングは仕方がない。