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領土を守るという事

日韓サッカーが銅メダルを争う前日、韓国大統領の李明博竹島に上陸した。
政権末期のレームダック状況を打破する為の、見え見えの三文芝居だが、事はそう簡単ではない。
次期大統領の呼び声が高い朴槿惠も、当選したら竹島を訪問するという。
韓国の政治家にとっては、「独島は韓国の領土」と主張すると国士として人気が出る。
逆に、冷静な対応など呼びかけようものなら、売国奴扱いを受けるに違いない。
よって韓国では、事の真偽はともかく、「独島は韓国の領土」の主張しかあり得ない。

僕は日本人だから、当然のように竹島は日本の領土と思っている。
しかし韓国が竹島を独島と称して、国内では徹底的な洗脳教育を実施しているのに比べ、果たして日本はどうなっているのかと、政府の対応に不満と不安が募っている。
島根県竹島の日を決めると、すぐに韓国は大騒ぎで抗議する。
例え人気取りの為だけのパフォーマンスと分かっていても、韓国では李明博への賞賛が圧倒的に多い。
そして止めは、オリンピックの日韓戦後の朴鍾佑が仕出かした、「独島はわが領土」とプラカード事件だ。
IOCとかFIFAが、選手の政治的行動を禁止していても、一切関係ない。
朴鍾佑にとっては、世界を相手に領土問題をアピールする事が正義だったはずだ。
今では失格処分が怖いようで、慌てふためいて「観客から貰っただけ」とか、「政治的な行動ではない」と言い訳しているようだが、朴鍾佑は腹の底から「独島は韓国のものであって、日本の竹島の主張は間違っている」と思っているのは間違いがない。
別に朴鍾佑だけが特別なのではなく、反日教育や領土PRによって、韓国人は全てがそう思い込んでいる。

僕は、民主党政権を全く評価していない。
民主党の常日頃の国際政治への鈍感さ、危機感のなさが、日本国益を著しく損なっていると確信している。
思い返せば、中国の習近平の横槍を受けて天皇との面会を強行したり、尖閣列島へ不法侵入した中国漁船を釈放したり、外交素人の丹羽宇一郎を中国大使に任命した挙句、丹羽が石原都知事の「尖閣列島を東京都買上げ」方針に中国へのゴマすりから反対しても、実質的には不問。
極めつけは、今回こそまともと期待された森本防衛相が、李明博竹島上陸を「韓国の内政問題」と失言し、あわてて訂正記者会見をする。
やる事なす事、全てが後手後手のゴタゴタ。
とてもじゃないが、日本の外交を任せられる政党ではない。

そんな中では、玄葉光一郎は丹羽事件の時は大使更迭まで踏み込めなかったが、今回の李明博に対しては、眦を決して筋が通ったコメントを出した。
しかし日本側が「毅然とした対応」と頑張った、国際司法裁判所への提訴では絶対に問題は解決しない。
そもそも、客観情勢が不利な韓国が、裁判に応じる可能性は全くない。
結局は、日本のマスターベーションで終わるのがオチだ。
しかしマスコミは、政治には毅然とした姿勢を要求するが、必ず民間の経済や文化交流は継続するべきと主張している。
これもまた、韓国へも、あるいは李明博に対しても、何の痛痒も与えない。

本当の抗議とは、韓国が困る事を突き付けなければならない。
そして今の日本に出来る事とは、経済的な相打ちを狙う事しかない。
日本も韓国から物を買わない代わりに、日本の製品も韓国には売らない。
韓流映画スター達やKポップグループが来日できなくなっても、日本が蒙るダメージなど高が知れているが、このやり方では、韓国には致命傷を与えるが、日本側にも多大な被害が出る。
僕の知人の会社は、韓国貿易の専門商社であり、取引を凍結すれば途端に会社は行き詰る。
そんな会社は五万とあるだろう。
李明博竹島訪問が禁じ手だったのなら、日韓経済交流の凍結もまた禁じ手だろう。
しかしどんな個別事情があろうとも、領土を守る事に優先するものはない。

一昔前なら、即戦争の事態だ。
さすがに今は、国連や国際裁判所で事態の解決を目指すことが先進国の常識だが、韓国や中国にはこんな正論は通じない。
ならば、日本も犠牲を覚悟しなければならない。
国際的には、外交によってアメリカやロシアを味方につけ、当事者には消耗戦になるが、貿易を止めてしまう。
今回、李明博が仕出かした愚挙には、徹底的に戦わないと、独立国の威厳を損なう。
消費税率アップが、未来の子供達に借金を残すわけにはいかない正義の上に成り立つなら、国土を守る事は、未来の子供達の生活と生命を守る為に、最優先されなければならない事項なのだ。
ロシアとの北方領土問題、中国との尖閣列島問題、そして韓国との竹島問題と、日本が抱える領土問題は多い。
それぞれに対応策は違うが、日本の領土を守る事の重要性には差がない。