昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

お礼の仕方

人それぞれに個性があり、考え方がある。
誰かの価値観だけが正しく、誰かは間違っているわけではない。
だから自分は正しいと思っていても、相手を不快にさせてしまうことがある。

今回、河川敷コースに入会した時、知人に紹介者になってもらった。
紹介者は二人必要なので、その知人がもう一人のメンバーに掛け合ってくれた。
おかげで晴れてメンバーになれたが、紹介者にお礼を考えないといけない。
会員権業者に相談したら、「一緒にプレイした時の費用を負担するか、ゴルフボールを送るのが一般的です」と教えてくれた。

知人の性格は、よくわかっている。
紹介者の認印を貰う為に、彼の自宅を訪問した時に持参した手土産まで遠慮するような人だ。
入会を認められた後、知人ともう一人の紹介者に「ぜひご一緒のプレイを」と礼状を書いたのだが、僕がまだ現役労働者なのでなかなか日程調整ができない。

そうこうしている時に、知人から電話が来た。
なんでももう一人の紹介者がオカンムリで、他のメンバーに「紹介したのにお礼がない」と不満を漏らしているとのことだった。
知人からは「自分はともかく、彼にはお礼をするべきだった」と指摘され、恐縮至極ですぐに二人に対してお詫びの手紙とお礼の品を送った。

しかし言い訳するわけではないが、この辺の振る舞いは難しい。
僕が以前会員権を購入した時には、紹介者にはゴルフボール二ダース送ったケースと、紹介者からお礼は不要と断られたケースがある。
紹介者になったこともあるが、お礼を要求したことはない。
今回は、僕は紹介者が友人同士と勝手に思い込んだ為に、知人を通してお礼をしようとしたのだが、結果的には、もう一人の紹介者を不快にしたり、知人に不満を与えてしまったことを反省しなければならない。
何よりも、今回の出来事で、クラブでの知人の評判が悪くなるとすれば大変申し訳ない。

知人からは、お礼の品が到着した後すぐに電話がかかってきた。
彼は「受け取らずに送り返すと、韓国と同じく非礼になるのでそれはやらないが、次回あった時にそのまま返すので、奥さんが気に入るものを何かプレゼントしてほしい」と、誠に気の利いたセリフを吐く。
彼の性格から、こうなることは分かっていたからこそ、直接会ってお礼をしたかったのだが、もう一人の紹介者が友人ではなかったのだったら、それは単なる僕の独りよがりでしかなかった。

知人は盛んに、「自分自身は、お礼を要求するのはいかがなものかとは思うが」と話していたが、「他人の為に骨を折ったのだから、お礼は当たり前で常識」と考える人もいる。
円滑な社会生活を営む為には、その方が一般的だろう。
今回のように、露骨に遺憾の意を表明される方が、陰に籠るよりも有難いとも考えられる。

高がゴルフ会員権の購入だが、改めて「人の世は難しい」と思う。