昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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強風とパット

歳の所為か、寒い朝に布団から出るのが難儀だ。
自分の体温でちょうどいい加減に温かくなった布団の中でグズグズしていると、ゴルフに出かける切っ掛けを失う。
その結果、二週連続して、土、日曜日を自宅で過ごした。
そして今週は、金曜日から札幌に出かけ、貴重な休みの土曜日が移動日になった。
そんなこんなで、今週もクラブを握らないと、いよいよゴルフの感覚を忘れるかもしれない。
珍しく危機感に苛まされ、日曜日は必死に早起き、近所の河川敷ホームコースを目指した。

天気は快晴だが、こんな日の河川敷は風が強い。
スタートホールからの半分は強烈なアゲ、残り半分は真面なフォロー風が吹き荒れる。
そんな条件の8番ホールで、事件が発生した。
大フォローのこのホール、ドラは250ヤード超、二打目140ヤードPWでピン奥5mにオンと絶好調。
少々下りラインだが、勇んでバーディを狙うと、何と5mオーバー。
続いて上りのパーパットは、惜しくもカップ左を1m通過。
下りのボギーパットが、またも1mオーバー。
あまりの強風に、4パット目は体が揺れ、ピンにカスリもせず30cmオーバー。
ここで見かねた同伴競技者から「もうOK」の声がかかったが、無造作に打った5パット目も外れた。
2オン6パットのダブルパーは、記憶にある限り初めてなので、さすがにショックのあまり5パット目が外れた時には、思わず座り込んでしまった。
我が河川敷ホームコースは強風が吹き抜ける上に、今時珍しい高麗グリーンで、冬は緑に着色されているだけなので、芝目を読むなんて芸当は不可能。
今回一緒にプレイしたハンディ1の強者によると、アンジュレーションのあるグリーンでは、かなり慣れたメンバーでも4パットは当たり前と覚悟しなければならないらしい。
その彼も「6パットは初めて見た」と、気休めにもならない慰めの声をかけてきた。

悪コンディションの中のプレイは、言い訳と責任転嫁のネタには事欠かない。
ドライバーからアイアンまで、雨が降るよりも風が吹く方がショットは難しい。
ボールが地べたを這うパターでも、やはり風の影響を受ける。
それだけでなく、スタンスが揺れてしまったり、強風の音が聞こえてくるだけでも、集中力がなくなり、プレイが早くなる。
と、悪い面だけを思い出すが、実はアゲの場合は二番手以上使用クラブを上げないといけないが、フォローでは逆に短いクラブでグリーンを狙える。
自然現象は誰に対しても常に公平で、プラスがあればマイナスもある。

実はこんなことも含めて、6パットも仕出かすのは、単にパターが下手なだけなのだ。
しかし分かっちゃいるけど、悔いが残る。
「あのパターさえ一発で入っていたら」とか「あれさえなければパーだった」とか、思い出すのは失敗した場面だけ。
偶然うまくいったのは、全部実力とカウントされる。
これが、素人ゴルファーの限界であり、また逆にこれがあるからこそゴルフが長続きする。
仕事と違いゴルフでは、自己責任なんて考え込まないに限る。