昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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丁寧過ぎて困ってしまう事がある

しょっちゅうJALを利用しているので、ダイヤモンド会員の資格を持っている。
いくつか特典があるが、その一つにファーストクラスへのアップグレードチケットがある。
昨日それを利用して、福岡へ出張した。

ダイヤモンド会員は、搭乗手続きも専用カウンターで簡単に出来る。
地上係員が「席はいかがいたしましょう?」と聞いてきたので、窓から富士山でも見ようと「空いているのなら最前列の窓際」と頼むと、「かしこまりました」と丁寧に対応する。
優先搭乗もダイヤモンド会員の特典なので、早々にチェックインをして機内に乗り込むが、用意された席は何と真ん中の通路側。

どうでも良かったのだが、一応スッチーに「窓側をお願いしていたんだけどね」と愚痴をこぼしたら、そこから一挙に大騒ぎになってしまった。
先ず姉サン格のスッチーが現れ、「○○様、真に失礼しました。実は貴方の席は二列目の窓際だったのを、地上係員が間違えてこの席で発券してしまいました」と言い訳する。
「直ちに席をお変わりいただいて結構です」とやたらと慇懃に説明したので、「あ~たネェ、二列目なんて頼んでないの、最前列だったノッ!」と言い返したら、「さようでございましたか、それは重ねて真に申し訳ありません」と、更に這いつくばらんばかりにかしこまって謝罪する。
当方 「分かった、分かった、もうイイヨ!」
スッチー「ではお席の方は?」
当方 「面倒くさいから、このままで結構!」
スッチー「この度は、真に申し訳ありませんでした」

これで、一件落着かと思いきや、今度はチーフスッチーが登場して、「○○様、この度は我々のとんでもないミスでご迷惑をおかけしました。真に申し訳ありません。直ちに地上係員と連絡して事情を調べますので、どこの受付を利用されたのか、担当者は誰だったのかを教えてください」と、今までにも増して慇懃な態度で謝罪してきた。
「ダイヤモンド会員の受付だったけど、担当者なんて覚えていない。もう終わったことだから気にしなくて良いですよ」と大らかに答えて、今度こそこれにて一件落着!

と思って新聞を読んでいると、今度は地上係員の責任者と、受付をやってくれたオネーチャンが二人で現れた。
「○○様、この度は私どもの不始末で、大変ご不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした」と、今まで二回以上に深々と頭を下げる。
受付のオネーチャンなど、泣きそうな顔をしている。
あまりの慇懃さに、むしろ無礼な感じすらしてくる。
「良いから、イイカラ」と、早々に立ち去ってもらったが、これは謝り過ぎだナァ。

JALも客商売なので、クレームを付けられると、再発防止に熱心に取り組んでいる姿勢を見せたいのだろう。
しかし一時間半の短い移動なので、窓際だろうと通路側であろうと大差はない。

どうでもいいようなつまらない一文句を言ったために、あの地上係員のオネーチャンが後でタップリお小言を貰ったのではないかと、少々気の毒になってしまった。
客に誠意を見せるのは悪いことではないが、やり過ぎはかえって負担になるものだ。