昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

レッツ エクササイズ???

会社の大先輩の目標は、日本百名山の完全登攀。
週末には、無理して仕事をでっち上げ、必ず目指す山あいの近所の顧客に出張する。
登山難度の低い山は定年後でもチャレンジできるので、体が元気で、資力、財力に余裕のあるうちに、遠方で高難度の山を制覇してしまいたいと、登山計画と出張予定を立てるのに余念がない。
ほとんど公私混同だが、彼の人柄に免じて文句が出ない。

彼は、登山のためには努力を惜しまない。
例えば出社しても、絶対にエレベータを使わない。
20階まで、しかも階段を二段上がりで利用する。
僕も若かりし20代の昼休みに、一度一緒にトライしたことがあるが、あまりの疲労で午後からは全く仕事にならず、ひたすら机に伏せていた経験がある。

彼は、駅でもエスカレータではなく階段使用。
一緒に出張する僕に対しても、「健康のために」と、階段を上がるように勧める。
僕は、「遠くまで歩いてもエスカレータ利用」と主張する。
彼は、僕のような怠惰な人物がいることが信じられないようだ。
「そんなに怠けていると、早く老化が始まるぞ」と心配してくれるが、僕は、「そんなに辛い思いをしてまで山に登りたいとは思わない」と反論する。

僕だって、ゴルフのためにエクササイズしたことはある。
電車で例え椅子が空いていても、絶対に座らない。
つり革は、左手中指、薬指、小指の三本で握る。
歩く時は、極力爪先立ちで、早足。
尤もどれもこれも、全く長続きはしなかった。
ゴルフの効果が現れないからだ。
ダンベル体操だけは一ヶ月ほど続いたので、長続きした方だ。

山登りが趣味なら、足腰を鍛えれば大いに役立つだろうが、あいにく高所恐怖症なので、高いところには行きたくない。
個人の好みなので、山登り無用論を唱える気はないが、苦労に苦労を重ねて、果ては死ぬかもしれないほどのリスクを犯して、山登りをする人の気が知れない。

幸いにしてゴルフは、エクササイズに努力すれば、必ず結果が出るものではない。
僕のレベルなら、実戦がエクササイズと割り切っても、結果に大差は出ない。
そのため、趣味がゴルフの老人は、エクササイズのほとんどを忌避して、優雅に怠惰な生活を繰り返している。