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サッカー場ベルナベウ、ついでに王宮見学

スペイン滞在四日目にもなると、朝起きても時差ボケなど皆無で、体調も絶好調になっている。
四日目は、昼頃からホテルを出発し、サッカーのレアルマドリッドの拠点、サンチャゴ・ベルナベウへ向かう。

実は、事前に日本で28日の試合のチケットを購入していたが、レアルのチャンピオンシップ準決勝の日程が変わり、その為リーガ・エスパニョーラの試合が前日に繰り上げられため、観戦不能になってしまった。
30日は、ヨーロッパ中が注目している試合なので、当然ながらチケット入手など出来ない。
それでも試合場の息吹を感じたいと、妻から強く要請されたので、取りあえずサッカー場まで行ってみることにした。
午前11時、地下鉄を乗り継いで、最寄り駅のすぐ横がサンチャゴ・ベルナベウサッカー場、リアル・マドリッドの本拠地だ。
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入り口では縫いぐるみ人形が、客への出迎えサービスをしている。
並んで記念写真を撮ると、口の部分からスッと手を出してチップを要求する。
この手のサービスは、海外ではタダではない。

サッカー場ツァーの料金は、一人19ユーロと高め。
それでも午前中から、レアルマドリッドのファンが押しかけていた。
その中のオジサンファンの一人が、突如として大声を張り上げた。
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周囲もびっくりの物凄い声量だったが、すぐに呼応して大声で応援する連中がいる。
選手が全くいなのに応援するくらいだから、本番になったらさぞやうるさいに違いない。

およそ二時間半もかけてサッカー場を一周したが、途中数人のドルトムントサポーターに会った。
敵地で心細いだろうと「今日は絶対君達が勝つゼ」と激励したら、「I hope so.」とウィンクしてきた。
ところがホテルの地下鉄最寄りのSOL駅には、ドイツからドルトムントファンが大挙して押しかけ、真昼間からビールをがぶ飲みしながら気勢を上げていた。
今日が準決勝の最終戦、勝てばイギリスでの決勝戦進出ともなると、ドイツ勢も気合も違う。
集団の全員、目つきが異様に興奮しているので、近寄らない方が無難だ。
ヨーロッパのサッカーは、日本の野球なんて目じゃないほど、異常に盛り上がっている。

観光疲れをとるために、一旦ホテルに戻って一休み。
旅慣れてくると、要領も良くなる。
夕方から、最後の観光地王宮を訪問。
ここには、往時のスペイン全盛時代を思わせる、素晴らしい展示物がずらりと並んでいた。
過去様々な王室関連の建造物を見てきたが、ここスペイン王室が最も贅の限りを尽くしている。
因みに、ストラディバリのバイオリンが3丁、チェロ2丁が展示されている部屋があった。
ストラディバリったら、1丁で3億円すると言われる。
こんな名器を五丁も集めているなんて、さすが無敵艦隊で世界中から富を強奪した国だけのことがある。

この後、スペイン名物パエリアが有名なレストラン「ラ・パエリャ・レアル」で夕食をとる。
ところが日本的感覚で、サラダを二つオーダーしたのが大間違い。
一つでも四人分ほどの量があり、ほとんど手付かずで残ってしまった。
ちょっと贅沢をして、主食はロブスターパエリアを頼んだが、これも二人では食べきれない。
二人でおよそ1万円は合理的な価格だし、大変美味しかったが、食べた量は半分の5千円にも満たないのではないか。

このレストランは、宿泊しているホテルでコンシアージュに、7時半からの予約を頼んだもの。
彼は、「スペインのレストランは全部9時スタート」と主張した。
結局電話で、7時半にオープンが確認されたが、それでも彼は、「この時間には貴方たちしかいないはず。スペイン人は9時前に食事はしない」と頑張っていた。
実際に店のオープン時間には、我々夫婦だけ。
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暫く経って、やはり観光客が二組来店したが、現地の住人が姿を現すことはなかった。
やはり一般的スペイン人って、昼間は働かず、夜っピイてワインを飲みながら食事、朝ゆっくりの職場に行くような、ダラケタ生活を繰り返しているに違いない。