昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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遥々来たゼ、中国の大連!

前回は一年前、悪天候で大連空港着陸寸前まで来ていながら引き返し、パスポートに「出国せず」と、妙なスタンプを押されてしまった。
二年前は、この空港で倒れ、中国人医師から訳の分からない「緊急治療」を受けた。
お陰でその後も元気に過ごしているが、中国人女性医師から採血された時の恐ろしさは忘れられない。
そんな因縁の大連に出張した。

今回は飛行も順調、大連市は今が一年で一番良い季節らしいが、残念ながら名物アカシアはほとんど花が落ちていた。
空港で待ち合わせた顧客と、昼食は「農民料理」を食べる。
日本で言えば田舎料理のことらしいが、これが期待を遥かに上回る美味さ。
次々と出てくる料理を、片っ端からガッツイテいたら、すっかり満腹になった。
宿は五つ星のFURAMA HOTEL DALIAN。
ここは金正日が泊まったホテルらしく、彼が宿泊した時は全ホテル貸切。
偶々まその時に出くわした当社の顧客も、他のホテルに追い出されたらしい。

大連市は反日感情も薄く、食べ物が日本人好みなので、日本人にとっては大変住みやすい町らしい。
人口は600万人を超している。
ロシア人が基礎を作り、日露戦争で勝った日本が引き継いだ町造りなので、古い建物も残っている。
日本軍が使用していたに違いないほど古い路面電車が、未だに走っている。
しかし地下鉄工事も進んでいるし、マンションも建設ラッシュ。
毎日町中が工事中で、埃がもうもうと立ち込めている。
10年前は、上海に比べて空気の良さが有名だったらしいが、今では他の中国の大都市と同様、PM2.5の脅威に晒されている。

テルチェックイン後、「湯本」でマッサージ。
ここは如何にも箱根湯本と何か関係があるかのような店構えで、スタッフも日本語が堪能。
一応、温泉と称していて、客も日本人が大半だが、最近は景気が悪く、余り流行ってはいないらしい。
ここで二時間コースを頼んだが、これが痛いこと、痛いこと。
うら若いオネエサンが、肩から背中にかけて、これでもかとばかりに怪力でもみ挙げる。
盛んに「痛い?」と聞いてくるので、やせ我慢して「大丈夫」と答えているうちに段々痛みに麻痺してくる。
いつの間にか、あんな激痛の中でも眠ってしまい、オネエサンから「鼾をかいていた」と教えられた。
しかしマッサージ終了後は、背中も肩ももみ返し状態で、痛くて仕方がない。

夕食は、大連名物の餃子を食べに行く。
肝心の餃子が出てくる前に、またしても「農民料理」がテーブルいっぱいに並ぶ。
中国も、韓国も、またアメリカも、食べきれないほどの料理を並べるのが、お持て成しの基本なので、適当に食べておかないと、肝心のメイン料理の前に腹いっぱいになってしまう。
餃子は、日本式焼き餃子だけでなく、蒸し餃子や、中国式の水餃子があり、中身も千差万別。
どれもこれも大変美味しく、ガツガツ食べまくった。

そこから、最後の仕上げにカラオケ店へ。
実は顧客や、商社の連中には、現地妻みたいなオネエサンがいて、これが夕食の時から横にはべっている。
どうも彼女たちが働いているのがこのカラオケ店らしく、夕食後にカラオケは定番のようだ。
こちらは全部で6人、その内の二人はお決まりの相方がいる。
商社マンは、「これはムスメ」と紹介していたが、雰囲気はまるで恋人同士。
そこに10人ほどの、中国小姐が、超ミニスカートで現れる。
一人ずつその日の相方を決めないといけないが、どうしても半分以上の小姐があぶれてしまう。
必死の目つきで見つめられると、この手の環境に慣れていない当方、全く身の置き場がないほど困ってしまう。
結局、一番端っこにいた、決して美人でもないし、スタイルも良くない小姐を指名した。
後は、この店のママに、ホテルにお持ち帰りかを打診されたが、丁重にお断り。
件の商社マンは、「ムスメ」と称する小姐と、濃厚なチークダンスを踊っていた。
「親子でチークダンスなんかするか!」と冷やかすと、二人で照れ笑いをしていた。
大いに歌って騒いで、この日はお開き。

別嬪さんでもない相方は、この日の指名を大いに喜んでくれ、カラオケの間中、マッサージで痛くて仕方がない背中を摩ってくれていた。
ブスでも気立てが良いのが一番。
マァ、この小姐の売上に貢献することで、日中友好のほんの一端を担った気分だ。