昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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晴れ男、雨男

ゴルファーには、「晴れ男」「雨男」を自任する人が多い。

いい年をした大人が、「自分は晴れ男」と自慢したり、「僕が雨男」と自嘲したりする。
自分の所為で、晴れたとか雨が降ったとか言うのだから、思い上がりも甚だしい。
しかし、そう思い込んでいる人たちが、何と多いことか!
「晴れ男」、「雨男」たちは、ゴルフをする時の天候に対して、その責任の一端を担うかのように振る舞う。

どうも彼らの間では、曇りは「晴れ男」の責任範囲に分けられているようだ。
そうすると、確率的には圧倒的に「晴れ男」の出番が多くなる。
天気予報を見ていても、梅雨は例外として、雨の降る確率って一週間に一度くらいでしかない。
冬場なんて、雪以外では、ほとんどの日が晴れている。
だから敢えて、自分をわざわざ「晴れ男」と称するのはお門違いで、大半の人は自動的に「晴れ男」に分類されるはずだ。

では、「雨男」はどうだろう。
果たしてどれほどの確率なのかは知らないが、自称「雨男」は「僕がゴルフの時は、必ず雨が降る」と自信満々に話す。
もしくは、「彼は雨男だから」とか、天気が悪いのを人の所為にしたりもする。
もしもこれが事実なら、そんな人とはゴルフをしたくないはずなので、「雨男」と称される人のゴルフ回数は激減するはずだが、そんな可哀そうなヤツを見た事はない。
これまた「いつも雨」と悲し気に言っても、実は「雨の日のプレイが、二回続いた」とか、「たまたま大雨だった」程度を大袈裟に話しているケースが多い。

立派な紳士然とした人物なのに、本気で「晴れ男」「雨男」を信じている人に限って、他人の血液型や星座を気にして、それで人の性格を断定したりする。
僕はこの手の、何の根拠もない思い込みが好きではない。
そもそも、血液型って四種類しかないし、正確には知らないが、星座は10個位しかないはずだ。
と言うことは、世界中の人の性格を4分割か10分割してしまうのだから、無茶苦茶に乱暴だし、大抵はほとんど当りだが、ほとんど外れみたいな、最大公約数の見立てしかあり得ない。

要は、「自分が天候にまで関与していると思いたい症候群」で、これは馬鹿女子中学生が占いに一喜一憂するのと同じレベルの、幼稚性の表れとしか思えない。
「晴れ男」も「雨男」も、たまたまそんな天気に巡り合っただけでしかない。
酸いも甘みを知り分けた、人生経験豊富な理性派、知性派ゴルファーたるもの、こんな世迷い事に現を抜かしていてはいけない。

ところで当方、バブルの頃に年間64回のゴルフをこなした。
当時は接待ゴルフばかりだったので、いかなる天候でもプレイする事を余儀なくされていたが、年間を通じて、雨に祟られた回数はわずかに2回。
その後も年間数十回はプレイしていたが、雨に降られた記憶はほとんどない。
ゴルフ場に到着する直前までドシャ振りだったのに、プレイ開始と共に雨が上がり、数ホール過ぎた頃には見事に晴れ渡った事もあり、仲間からは「君こそ晴れ男」と称賛された。
と、ここまでデータで証明できれば、「我こそは晴れ男」と名乗る事が許されるのではないだろうか。