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雄々しい民主党「再建」計画

民主党のゴタゴタは、中途半端なテレにドラマよりも面白い。
先ず登場人物が個性的だ。
やはり主役は、総理大臣まで務めた鳩山由紀夫菅直人
そこに若手バリバリ、一番人気の細野豪志幹事長が絡んできた。
狂言回しは、現在の党首、海江田万里

前回の参議院選挙が内紛劇の始まり。
実際は2009年に、今にして思えば間違って政権の座に就いた事が民主党の終わりの始まり。
鳩山由紀夫菅直人と二人続いて、総理大臣として悲惨なまでの無能ぶりを暴露。
民主党の評価は地に落ち、政権担当能力のなさを露呈した。
結果として先の衆議院選挙でも、今回の参議院選挙でも、間の東京都議選挙でも民主党は見る影もない大惨敗。
恐らくは、政党としての信頼回復は無理だろうと思われる。

少しでも目鼻が利く政治家ならば、こんな泥船からは脱出するに限る。
既に自民党への復党、日本維新の会みんなの党への鞍替え等、民主党を見限った動きが見えている。
そんな民主党を再建するために、細野豪志は、「死中に活あり」と幹事長職を辞任、返す刀で「鳩山、菅を乗り越える」と宣言した。
その言たるや良し!
確かに、今もって鳩山や菅の影がちらついたら、民主党への期待感など出てくるはずがない。

菅は、未だに党の要職にあり、相も変わらない勝手気ままぶりを発揮している。
事あるごと、首相時代の自分の手柄を持ち出すが、どれもこれもチンプンカンプンの自画自賛
挙句は分裂選挙の片棒を担ぎ、民主党劣勢を促進してしまった。
除籍処分は当たり前、国会議員追放でも飽き足らないほどの劣悪分子だが、党内抗争を恐れる首脳部は腰砕けになっている。
鳩山は、国賊とまで非難されても、カエルの面にションベン。
「海江田代表は歴史が分かっていらっしゃらない」と、「何故民主党の党勢が落ちているかを本質的に見ないといけません。ご本を送らせていただきました」と来た。
「ご本(ゴホン)と言えば、龍角散」じゃあるまい。
慇懃なだけで心がこもらない鳩山節は、聞けば聞くほど不快感が募る。

民主党がここまで評判を落としたのは、鳩山と菅にその責の90%以上がある。
二人とも、とんでもない食わせ物政治家だったが、そんな程度の輩が日本国総理大臣だったのだから、如何に民主党政権が危うい存在だったのかわかろうものだ。
しかしこの期に及んでも海江田万里は、そんな泥船民主党代表の座に固執し、党内取り纏めすらできない。
ひたすら党内分裂を恐れ、融和を図ろうと、菅直人の処分を軽減するらしい。
過去の負の遺産処理すらできない、海江田代表の指導力なんて評価ゼロ。
そんな民主党が何を取り繕っても、野党第一党の役割を担うなんて出来ない相談だ。

細田豪志は、第三極再編と、既に他党との連携を図っているようだ。
要領の良さで知られる細田が、民主党に愛想を尽かしている可能性は極めて高い。
それも良かろう。
一度政権を担当しただけで、これほど日本を危機に陥らせた政党だ。
民主党なんて、消えて無くなれば良い。
民主党の一番の再建案は、民主党消滅に尽きる!