昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

匿名の意見だから

ブログを始めて7年になった。
内容はともかく数だけはこなしてきたので、記事の数は1800になった。
政治家やハンサム芸人、金持ちスポーツマンへの批判的記事が多い。
前者は義憤に駆られた部分が大半だが、後者は明らかに僻み根性だ。
好き勝手なモノばかりだが、自分の考え方を一所懸命に纏めたもので、無責任に披瀝している積りはない。

仕事に関する記事も多い。
営業担当だったので、顧客に会う事が仕事だった。
ブログは、顧客相手のネタ作りに極めて役立った。
どんなにつまらない話でも、一旦文章にすると起承転結が明白になり、論旨が整理される。
「アンタの話は面白いし、なるほどナァと思わせるよ」なんて言われるのを最高の褒め言葉と解釈し、一人で悦に入っている。

碌でもない事ばかりを書き連ねてきたが、それなりに気を遣っている点がある。
それは、書き手である僕の素性がばれない様にする事だ。
僕自身は別にどうってことない人生だが、個人が特定される事で、他人に迷惑がかかるとマズイ。
それでも最小限の個人情報、例えば仕事は営業担当だった事、年齢は還暦になった時と仕事を辞める時にディスクローズした。
その他、田舎生まれだが現在はチャキチャキの江戸「周辺」ッ子、趣味はゴルフと盆栽、妻子あり、最早枯淡の境地に至り愛人はいそうにない事も記事から読み取れる。

お気に入りのアバターは僕の雰囲気が良く出ているので、人相書きとして徹底的に捜査されたら危ないかもしれないとの杞憂があるが、それ以外では僕自身が特定される事はないと思っている。
一度、超有名女子プロゴルファー後援会発足を固有名詞で紹介したら、その名前で検索していたその後援会のメンバーから「このブログはヤツが書いたはず」と噂をたてられた。
女子プロにも、その後援会の主催者にも好意的な記事だったので、誰にも読まれて拙いものではないはずだが、何かと姦しくなる事が嫌で、やむを得ず半年ほどブログを辞め、ホトボリが冷めるのを待った事がある。
会社の同僚達も、僕がブログをやっているのは知っているので、「タイトルを教えて」と頼まれるが、全て「お読み頂くような代物ではゴザンセン」と丁重に断っている。
誰かに知られたら、一気に広がり、収拾がつかなくなる恐れがあるからだ。
例え褒め言葉でも、自分の知らないところ自分が話題になっているのは心穏やかにはなれない。
ましてや悪口を書かれていたら、不愉快千万だろう。
だから僕は、ブログの中で一般人を面白おかしく紹介する場合でも、具体名が分からないように気をつけている。
よく登場する先輩は実は赤の他人だったり、事件の所在地も某地方都市とかで煙幕を張っている。
あくまで「読み人知らず」として、気儘にモノ申している。
僕の、偏見に満ちた極めて個人的見解を、世の中に広めて生きたいなどの大それた思いは皆無だ。

最近姿が見えないが、ブログ仲間だった一人は、僕が読んでいても「これって、大丈夫かな?」と思うくらい個人情報が推定できた。
会社の特長だけでなく、プライベートな部分も、住まいや地元市会議員への応援振りも書かれているので、その気になればすぐにドコソコに住むナニナニ会社の誰ベエと分かってしまう。
ブログの内容は大変面白く、記事を楽しみにしていたが、やはり問題になったようで、最近は更新もなく、過去の記事も非公開になっている。
インターネットは基本的に匿名の世界で、その分情報量も豊富だが、下手な利用の仕方をすると大問題を引き起こす。
発信した側は単なる情報提供と考えていても、受け取った側は名誉毀損と捉えるかもしれない。
有名人の場合は、ブログも宣伝媒体なので、顔を名前も晒して熱心に更新している人が多いが、これは毒にも薬にもならない内容ばかりで、ファン以外は読むところがない。

我々一般人が、匿名で他人を論う記事を載せる事に批判的意見はあるだろう。
しかし、僕はこのブログは個人的な意見の発表の場であり、こんな考え方をしている人間もいるのだと思ってもらえば満足と割り切っている。
そもそもブログってそんなもので、まさかこのブログで世界を変えると力み返っている訳でもないし、勿論そんな影響力があるはずがない。
意見が違えば批判すれば良いし、気に入らなければ読まなければ良いと開き直って、連日ネタを探して文章を紡いでいる。
これって絶対に、ボケ防止には役立っている。