昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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基本に戻って

このところ、休みになると雨が降る。
お蔭でゴルフの回数が減っている。
昔は接待ゴルフの常連だったので、雨が降っても風が吹いても、ゴルフをこなしていた。
その為年間50回前後プレイする、熱心な「お遊び」ゴルファーだった。
これは週一回のペースになる。
チャラチャラしていたとは言え、今から見ればよく体力が持ったものだ。

それが今では、仕事のゴルフは激減。
暇つぶしゴルフの方も、もよほど天気が良くないとその気にならない。
敬虔に、真剣に、ゴルフ道を究めようとしている人たちから見れば、真に鼻持ちならない、全くのズボラゴルファーに成り下がっている。
こんな怠惰なオトコに対しては、ゴルフの神様は決してご褒美などくれないものだ。
いやむしろ、西洋の神様なら、わざと厳しい試練、もしくは鉄槌を下すのが相場だ。
それが最近の不調の原因に違いない
持病のシャンクも、飛距離の低下も、全ては神様の思し召しなのだ。

僕は、日ごろから苦しい時しか神様を頼らない。
逆に言えば、苦しい時は無条件で神様にすがる。
そんなご都合主義の信徒なのだが、それなりに一途に一貫したいい加減さなので、地獄に落ちたカンダダを見守っていたお釈迦様のような奇特な神様もいるようだ。
ある瞬間に、天啓が閃いた。
そうだ、基本に戻ればいいのだ。

僕のゴルフは、一度としてプロのレッスンを受けた事もなければ、ゴルフの上手い理論家の先輩もいなかった。
ひたすら練習=実戦で試行錯誤を重ねたが、残念ながら一歩前進二歩後退の繰り返しだった。
その結果のスウィングは、「衣擦れが聞こえるような滑らか」と自称していても、他人からは、精一杯褒めてくれる人でも「ユニークなゴルフですね」だし、一般的に変則と揶揄されている。
他人様からは一度として褒められた事も、参考にされた事もない。

そんな典型的な我流ゴルファーなのだが、それでも一応はこれこそバイブルと崇めている本がある。
以前にも書いた事があるが、青木功全米オープンで二位になったころに出した「驚異の寄せワンゴルフ」がそれで、これによると、留意しなければならないポイントは三点だけ。
「ベタ足で」「体の正面で」「上から下に打つ」。
実に覚えやすく、且つチェックが簡単なので、これだけに気を付けながらゴルフをしてきた。
しかしいつの間にか、頭デッカチの理屈野郎になっていたのではないだろうか。
ひょっとしたら宿痾の病と思い込んできたシャンクなんて、知らず知らずに妙に思い上がって、カッコつけてゴルフをしてきた所為かもしれない。
ボールを地中に埋め込むように、いわゆる『大根切りショット』で上から下に打ち込めば、シャンクなんて出っこない。

これこそ、溺れる者に差しのべた、神様、仏様の救いの手のような気がする。
早速実戦で確かめたい。
しかし皮肉な事に、昨日も今日も天気は雨。
この閃きを、早く実戦で確認しないと忘れてしまう。
気持ちばかりが焦って、空を見つめている。