昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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植毛マン板東英二、涙の記者会見

板東英二が1年ぶりに記者会見をして、自らの脱税を謝罪した。
彼は満州から引き揚げてきた後の貧乏生活や、野球選手を解雇された後の苦労を振り返り、何としても自分で稼いで、誰の世話にもならずに生きていたいので、仕事に復帰したいと、涙ながらに訴えた。
税金のコマーシャルに起用されながら脱税をしたり、芸能界きってのケチとの悪評から、世間が板東英二を見る目は冷たい。

しかし僕は、板東英二の必死の言い訳を聞くと、そんなに目くじらを立てる必要はないのではと、妙に同情してしまった。
彼は、強い反省の念を表す為に、「植毛していた」とまでばらしている。
かつらは経費処理できるので、植毛もと思ったが、植毛は美容整形扱いなので、経費にはならないのを知らなかったと釈明していた。

かつらに関しては、「プロ並みの知識を持つ」と自任してきた僕が、こんな細かい事は全く知らなかったほどだから、この点だけなら板東英二が間違えた経理処理をしたのも故意ではないだろう。
尤も、植毛を必要経費処理しても、そんな事で7500万円も脱税できない。
様々に必死に節税した結果、国税当局との間で「見識の相違」が発生したのだろう。
大半の脱税行為は、会計士と相談の上「ここまでは必要経費として計上可能」と思ったものが、国税からは「No!」と追徴課税を受けるものだ。

脱税と節税は紙一重
我々会社員は、最初から源泉徴収されるので、脱税も節税もないが、個人経営の会社ではどこでもやっている。
だから税務署の査察が入ると、お土産と称して、何がしかの追徴課税が発生するものだ。
よくあるパターンで、大半は修正処理に応じれば事が済む。

板東英二の場合は、どれほど悪質だったのかは知らないが、会見を聞く限り、この件で芸能界を追放されるほどの事はあるまい。
73歳にもなって、まだまだ稼ぎ続けたいと切望するなんて、60歳を過ぎた頃から引退の事ばかり考えていた僕には「年寄の鏡みたいなヤツ」に見えてくる。

それよりも、板東英二の話が本当なら、植毛派の田原俊彦さだまさし北野武、中山秀征、タモリ、その他大勢は、どんな経理処理をしているのだろうか?
またかつら派の江木俊彦、よしだたくろう原田伸郎ジャガー横田の旦那、外交評論家の手島龍一、神田正輝、その他大勢は、経費として計上しているだろうか?
そんな事が気になってしまう。