昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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生来の粗忽者にボケが加わり

生来の粗忽ものなので、失敗が多い。
最近年と共に、更に拍車がかかってきた。

先日の平日ゴルフ、ショットに良化の兆しがあり、舞い上がってしまったようだ。
風呂に入り、精算が終わり、心晴れ晴れで帰路に就いた。
家で盆栽に水やりを終え、汗をかいた衣類を洗濯機にとバッグを開けると、見知らぬスマホが出てきた。
慌てふためいて確認すると、色こそ同じだが、全く他人様のモノ。
血の気が引いた。

すぐに電話で、ゴルフ場に事情説明。
「直ちに馳せ参じます。誠に申し訳ありません」と謝罪し、とるものも取り敢えず、ゴルフ場にUターンした。
こんな時は、ゴルフ場が我が家から、わずか5kmの距離にあるのが有難い。
クラブハウスに着くや否や、すっ飛んで行って、迷惑をかけた御仁に平身低頭。
相手側も、あまり帰宅が遅くならなかった所為か、「早く気が付いてよかったですネ」と笑顔で許してくれた。
実はゴルフ場でのバッグ取り違えは、今回が二回目。
前回は被害者の立場だったが、今回は全く言い訳の使用がない。
恐縮至極の事態だった。

土曜日、我が家のトイレで、鼻歌交じりに、小の方の用を足そうとズボンのジッパーを下す。
続いてパンツの前をまさぐるが、穴が開いていない。
慌ててズボンを下ろすと、何とパンツを後ろ前、逆に履いていた。
パジャマを着て用を足すときは、ズボンとパンツをまとめて下すので、夜中中気が付かなかった。
僕の先輩は、パンツを裏返しに履いているのを奥方に指摘され、シドロモドロも言い訳になったと苦笑していた。
当方は、こんな後ろめたさは皆無だが、失態である事には違いない。
自宅にいる時で助かった。

仕事の面では、こんな失敗をしないよう、重要な事は書き留める事にしている。
しかし、そのメモ書きをなくしてしまう。
若しくは、置き場所を忘れる。
ボケ防止には、忘れたまま放置するのは大敵で、何が何でも要件を思い出さないといけないと聞いた。
その為、「あれでもない、これでもない」と記憶を呼び起こす努力を続けるが、その様は、傍から見ると全身全霊、一所懸命に仕事をしているように見えるらしい。
「随分と悩みが多そうですね」などと声を掛けられると、「実は………」とも言いにくいので、「マァね」と答える事にしている。
お蔭で仕事熱心な老兵と思われているが、実態は情けない状態なのだ。

必ず受けないといけない健康診断で、血圧だの、悪玉コレステロールだの、指摘事項が増えてきた。
毎日定期的に薬を飲まないといけないのだが、これを忘れる。
しかも飲んだか、あるいは、未だ飲んでいないのかまで分からなくなる。
志村けんのコント、
「陽子さん、メシは未だかい?」
「おじいさん、さっき食べたでしょう」
の世界が現実になっている。