昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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「半沢直樹」の続編はこれだ!

大人気テレビ番組だった「半沢直樹」は、続編を望む声が多いと聞く。
TBS社長が、文字通りの我田引水で、「私も期待している」などとコメントしているくらいだから、間もなくは制作発表があるはずだ。
そしてもしもそうなったら、間違いなく原作になるのが、池井戸潤の「ロスジェネの逆襲」だろう。
何せ前回のラストシーン、主人公、半沢直樹が出向を命じられた子会社、「東京セントラル証券」が舞台で、例によって「やられたらやり返す、倍返しだ」の決め台詞も出てくる。
まだ読んでいない人もいるだろうから、内容は書かないが、これはこれで大層面白い。

池井戸潤は、ロスジェネ世代と、半沢直樹が属するバブル世代の葛藤を背景として書いている。
僕はロスジェネ、即ちロストジェネレーション世代と言う言葉を知らなかった。
バブル後の就職氷河期に社会に出たロスジェネ世代は、売り手市場だったバブル世代の後始末を押しつけられていると、不満タラタラらしいのだ。
そしてそのバブル世代にもまた、その前の団塊の世代が食い散らかした残りかすしかなかったと言うのだから、一番いい目にあったのは団塊の世代となる。

そして僕は、まさにその団塊の世代に属する。
尤もこんな単語は、堺屋太一命名するまでなかったのだから、僕の世代にユニークな特徴があるなんて誰も気が付いていなかったはずだ。
僕の時代は、一クラスの生徒数は50人以上。
それが、一学年に10クラスもある中学、高校生活を送った。
そんな大量の同級生の存在が、我々世代の性格形成に、大きな影響を与えたと言われるが、正直言って何の自覚もない。

日本だけでなく、アメリカにも同じような考えがあるようだ。
日本の団塊の世代に匹敵するのが、ベビーブーマー
ジェネレーションXは、ケネディ政権からベトナム戦争までに生まれ、ヒッピーに影響された世代。
ジェネレーションYは、ベビーブーマーの子供たちで、ベトナム戦争終結から冷戦終結までに生まれた世代。
良くも悪しくも、今のアメリカの世論をリードしている連中でもある。

僕たち団塊族は、別名逃げ切り世代とも言われ、全共闘世代とも重なっている。
世間並みに苦労もあったはずだが、ある年齢までは毎年給料も上がったし、役職にも恵まれた。
後輩に迷惑を掛けながら、何とか定年まで仕事を続けることが出来た。
老後最大の懸念材料の年金支給も、何とか間に合いそうだ。
しかし所謂バブル世代からは、実力主義とかの名目で、ベースアップはなくなるし、同僚との競争も激しくなっている。

今後益々住みにくい世の中になっていくだろうから、「自分たちは恵まれていない」と、被害者意識が強まるだろう。
実際に世代間の競争や軋轢ってあるのかは分からないが、僻み、やっかみは世の常。
なんて余裕があるのは、恵まれていた団塊の世代だからなのかな。