昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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散歩、ウォーキング、徘徊

リタイア後、唯一体を動かすのがウォーキング。
ゴルフをやらない日は、毎朝一時間歩く事にした。
これが仕事だから、昔の会社勤めを思い出し、気合満々だ。
先ずはバナナを二本食べて、トイレを済ます。
この為に買い込んだポシェットに、冷水入りの魔法瓶、スマホ、家の鍵を入れ、準備万端で歩き始める。
行き倒れの際の用心で、身分証明書と連絡先も必要かもしれないが、これはもうちょっと先の話にしたい。

会社の仕事とは、明確な一線を引くために、髭を伸ばし始めた。
宮仕えの間は、絶対にできなかったのだが、昔から髭面に憧れていた。
リタイアでやっと本懐を遂げる事が出来たが、肝心の髭面は全く似合わないし、見てくれも宜しくない。
髭の大半が白髪なので、年相応と言うより、年齢以上に老けて見えてしまう。
家族の評判も、はなはだ悪い。
本人の思いとは裏腹に、道ですれ違う人たちには、挙動不審の老人と思われているかもしれない。
気の所為か、低学年の小学生からは、避けられているようにも思える。

ところでウォーキングと横文字なのでカッコいいが、基本的な動きは散歩、徘徊と変わらない。
但し散歩には、優雅さがある。
逍遥として歩くイメージがあり、老人の趣味としては認知度が高い。
同じ老人の行為だが、ご存じ、徘徊の方は、家族だけでなく近所迷惑な行為だ。
ではウォーキングの場合は、散歩、徘徊同様に歩き回っているだけだが、明白な目的がある。

僕の場合、健康管理が一番の目標だ。
ついでに、ゴルフの為の体力維持もある。
だから使命感を持って、ひたすら一時間歩く。
ウォーキングは、カネが掛らないのも良い。
これまでの投資は、わずかに靴とポシェット代だけ。
いずれもバーゲンで買ったものなので、合わせて3千円ほどしか浪費していない。
今後は収入が年金だけになるので、この点は魅力的だ。

但し、午前9時には一日の最大イベントが終わってしまう、
この後には特段やるべき事が何もない老人には長い一日が始まるが、ここからが智恵の発揮どころだ。
英会話の勉強も欠かせない。
モルモン教会が無料の英会話教室をやっているらしいので、訪ねてみる積りだ。
「タダよりも高いものはない」と言う。
影響されやすい気質ゆえに、伴天連の甘言に乗ぜられると、「日頃から(苦しい時だけ)深く信仰する八百万の神様」への帰依を忘れてしまう恐れがあるが、これもまた背に腹は代えられない。
コスト最優先で生きていく上のリスクと、割り切る事にした。
ブランチは、近所で評判のラーメン屋探索。
無論、一日の歩数稼ぎのために、徒歩で往復する。

創意工夫は、ボケ防止にもつながる。
僕もいずれは徘徊老人になるだろう。
それまでの時間を少しでも長くするためにも、充実したリタイア生活を送らねばならない。
しかも、カネを掛けずに。
これは結構難しいし、様々にチャレンジのし甲斐がある(と強がっている)。