昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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インターネット詐欺に遭遇

不覚にも、インターネット詐欺にあってしまった。
しかし不思議な事に、さほど腹が立っている訳ではない。
言ってみれば、ミエミエの詐欺に対して、「怪しいなァ」とは思いつつ、最後は欲ボケに駆られた結果なので、自業自得で諦めがつく。

事の経緯は以下の通り。
最近購入したゴルフクラブの、追加番手を探していた。
Google検索機能を利用したところ、割と上位ランク(2ページ目の一番上)で探していたクラブが売り出されているホームページを見つけた。
しかも、価格が他のショップより安いだけでなく、送料無料。
但し発注書はあるが、ショップの連絡先はどこにも書いてない。

怪しいとは思いつつ、価格に魅かれて住所、氏名、メールを書いて発注してみた。
するとクレジットカード番号を聞いてきたので、気持ち悪くなり、その時点でオーダーの最終確認を止めて放っておいた。
翌々日、今度はメールが入ってきた。
女性名で、しかもアドレスがヤフーのフリーメールなので極めて怪しい。
メールのやり取りでも、こちらの質問に対して真面な答えが返ってこない。
妙な日本語表現も目に付く。

「これはインチキだ」と思ったが、もしも本当に商品を送ってきたら大儲けなほどに安い。
ダメもと、宝くじでも買った気分で、振込んでみた。
丁寧にも、入金確認のメールには、「商品発送の準備ができ次第、再度連絡する」と書いてあるし、メールに書いてあるホームページも相変わらず健在だ。
また振込んだ金額は、ネットに大々的に詐欺を仕掛けるほど、大したものでもない。
七割以上は詐欺かなと危惧していたが、この時点で五分五分かもしれないと淡い期待を持ってしまった。

しかしその後は、ウンとも、スンとも言ってこない。
やはり、インターネット詐欺だった。
損害は17千円弱。
後で調べてみると、典型的な詐欺集団の手口で、振込口座が個人名だったり、フリーメールアドレスだったり、連絡先が不明ならば信用してはいけないと注意されていた。
また「他のショップに比べて安い」のも要注意らしいから、相手からすれば、欲に目がくらんだ老人が金を振り込んだのだから、将にカモがねぎを背負って来たようなものだろう。

結果的には騙されたのだが、金額的にも我慢の限界であり、また当局に訴えても、取り戻せるはずもない。
泣き寝入りと言うより、悔しいが授業料と割り切る事にした。
世間には、インターネットで詐欺にあう人が多いらしい。
自分がそうなるとは思わなかったが、やはりゴルフクラブには相場があり、それが異様に安いのは用心しないといけない。
まだまだ世間知らずで、修行が足りない。