昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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退職後のゴルフ

仕事を辞めて以降、ゴルフの調子がすこぶる良い。
ゴルフをやめようかとすら思ったほど悩みに悩んだシャンクも、改善の原因は不明だが、今はすっかり影を潜めている。
また特に、パターは絶好調だ。

僕の場合、ロングパットが決まるのはマグレと割り切っているので、パターの調子は、3パットをどれだけ仕出かしたかを判断基準にしている。
(英語が堪能だった宮沢喜一元総理大臣は、必ず「3パッツ」と発音したらしいが、英語初級者の僕は、慣例に習って「3パット」と表記。)
残念ながら今までは、大よそ一日に二ホールは3パットをするのが普通だった。
それが退職後の5ラウンドでは、3パットが一回もない。
それどころか、7ホール連続1パットでハーフ11パット、ラウンド26パットで、自己新記録を更新したりしている。
直近のゴルフでは、ファーストパットを打ち過ぎて、セカンドパットが3mほど残る大ピンチが二度あった。
が、自分でも信じられないが、これが決まってしまい、3パットなしの記録を一日延ばすことが出来た。

こう言うとすぐに、「それは仕事のストレスから解放されたから」と解説される。
しかし僕は現役時代でも、ゴルフの時には熱中するタイプで、ほとんど仕事を忘れていた。
ゴルフはその時の精神状態が大きく影響すると言われるので、ゴルフの調子が悪い時は如何にも「仕事が頭から離れません」みたいな態度を取っていたが、正直に言うとそれは単に体の良い言い訳に過ぎなかった。
だから最近の好調さと退職とは無関係のはずだが、しかし実際に仕事を離れてみると、やはり何かと心の奥底では仕事を気にしたり、心配したりしていたんだなと思い至っている。
そう言えば、さすがにショットの時にはゴルフに集中していたが、コースを歩いている時とか、クラブハウスで休んでいる時とか、フト会社の事を考えたりしていた。
また同伴のメンバーが仕事仲間だった時は、共通の話題は仕事なので、遊んでいるのか仕事の延長なのか、なかなか判別が難しかった。

しかしまるで自由人になり、仕事がなくなってしまうと、同時に悩みもなくなる。
悩みがないのが悩みみたいな、禅問答の世界を経験している。
勢い、ストレス無の境地でゴルフに立ち向かっているのだろう。
敢えて言えば、毎日単調なウォーキングでは飽きが来てしまう。
一週間に一度くらいは、ゴルフでウォーキングの代替をして、生活にアクセントをつける必要がある。
そんな程度の目標なので、一日無事に歩いてラウンドできればハッピー。
今までのように、スコアに拘る訳でもないので、ゴルフの為の資金投入も激減している。
しかしそれなのに、ゴルフの調子がいい。

ゴルフを生業とするプロゴルファーにとって、ゴルフは生活資金を稼ぐ手段そのものであり、ストレスの塊だ。
我々のゴルフは遊びであり、ストレス発散の場のはずだ。
しかしそれを本心から実感するのは、やはり仕事から離れストレスフリーになった時。
そんな事を感じている。