昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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DVDの処分方法

ウォーキングと言うと聞こえがいいが、実は徘徊に近い。
性懲りもなく毎朝歩き始めて、早一か月になる。
一か月も経験を積めば、立派な中級者レベル。
当初は一時間の徘徊が目標だったが、これでは七千歩にも到達しないことが判明。
中級者となった今は、目標を一万歩に上方修正。
その為に、徘徊時間を20分ほど延長している。
そこには様々な発見があり、念願の体重減にも成功した。

と、ここまではなかなか健康的なのだが、歩き回っているうちに妙なモノも発見する。
その最たるモノが、捨てられたエロDVDだ。
わずか一か月間で、二度も発見した。
確率的には、かなりも頻度だろう。
推測するに、好奇心に駆られて買ってはみたものの、処分に困って、人通りの少ない道路脇に捨てて行ったのだろう。

実は当方にも、同じ悩みがあった。
恥ずかしながら、ため込んでいたDVDの処分だ。
所謂「洋ピンモノ」は、今は取扱い違反商品になっているが、ちょっと昔までは秘かにネットで買い集めることが出来た。
しかし不思議なもので、熱心に収集した割には、一度見てしまうともう一度見たいとは思わない。
置き場所に困って、押入れの奥にこっそりと隠していた。

更に当方段々年を取ってきたので、いつ何時コロリと死んでしまうかもしれない。
死んだ後に、家族や親類縁者にあんなものを発見されたら、生前の謹厳実直なイメージが壊れてしまう。
世間様にも、自慢できるわけもない。
むしろそんな不埒なものを持っている事がバレルと、近所ではあらぬ噂を立てられるに違いない。
これは早期に処分するに限るが、適当な捨て場所が見つからない。
誠に進退窮まった状況だった。

そんな悩みで悶々としている時に、たまたま息子の机を片付けていたら、大量のエロビデオが出てきた。
カエルの子はカエル。
決して、鳶が鷹の子を産むことはない。
自分の事はすっかり忘れ、情けない我が子の行状を嘆き悲しんだが、取り敢えずは何とかこのビデオを処分しないといけない。

そこで収集日に、厳重に密閉した上で、一般ゴミに紛らせて目立たないようそっとゴミ置き場に出しておいた。
しかしひょっとして「こんなの、収集できません」と張り紙して放置されたら、自分で回収しないといけない。
そうなったら世間体が悪いナァとハラハラしていたが、この時は首尾よく全部持って行ってくれた。

次がいよいよ本命、我がコレクションとのお別れを決行する番だ。
息子の時にも増して、二重三重に包装。
ゴミの山の一番奥に押し込んで、柱の陰から固唾を飲みながらゴミ収集車の動向を見張っていたが、何とか無事に回収されて、ほっと一安心。
若気の至りでもなく、酸いも甘みも噛み分けたはずの「中高年」だったのに、一時の火遊びで随分と精神的な苦労をさせられた。
人生の先輩として、道路脇にDVDを捨てている諸君に、このノウハウを教えてあげたいものだ。