昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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最後の晩餐とサンシロスタジアム見学

我々が宿泊しているホテルは、センピオーネ公園に隣接している。
我が家でウォーキングを日課にしている当方に対して、妻は「貴方が歩きやすいホテルを予約してあげたから」と、大いに恩を着せる。
であれば、せっかくの「ご好意」なので、取りあえず歩いてみることにした。
公園は、一周3.2km。
いつもに比べれば三分の一にもならない距離で物足りないが、その不足分は観光で歩くので、朝から無理をすることもない。
確かに、この公園はジョッギングのメッカのようで、6時半過ぎに歩いていると、50人以上のランナーとすれ違う。
皆、悲壮な顔をして、憑かれたように走っているのを見ると、単に歩いているだけなのは格落ちのような気分になってしまう。

7月2日、この日こそ、今回ミラノ訪問の一番の目標、「最後の晩餐」見学。
九年前は、ミラノを離れる直前までキャンセル待ちをかけていたが、果たせず。
大袈裟に言えば、「最後の晩餐」を見たくて、はるばる日本から押しかけてきたようなものだ。
「最後の晩餐」は、予約なしでは見ることができない。
インターネットでまともに予約しようとしても、ほとんど不可能だ。
当初は、今回も苦戦した。
ところが、蛇の道は蛇。
地元のエージェントに頼むと、何と予約が取れると言う。
但し料金は、本来なら8ユーロなのに、優に正規バージョンの二倍以上。
しかも、日本語オーディオガイドまでつけると、更に価格は上がるが、その分予約が取り易くなると言う。
キリストの最後の晩餐を描いた、レオナルド・ダ・ヴィンチの大作を見るのに、何とも金塗れの感があり納得できないが、これ以外ではチケット入手の可能性がないと言われると、どうにも仕方がない。。
この際、「キリスト様のご意思に基づき、長い物に巻かれろ」精神で、やっと予約が取れた。

この日は、朝のウォーキングが終わる頃から雨が降り出した。
13時からの見学なので、午前中はホテルで休息。
先ず30分前までに予約ナンバーを提示し、入場券を確保する必要があるので、昼前から徐に、サンタマリア・デッデ・グラツィエを目指す。
この頃は雨も上がり気持ちの良い気候になったが、案の定、道に迷い、あっちこっちで聞きまわってしまった。
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こんな苦労の挙句に、やっと念願の「最後の晩餐」にご対面となったが、見学時間はわずかに15分だけ。
13時丁度に入館し、15分経過するとチャイムが鳴り、係員に追い出される。
多くの人が押しかけると、息吹や持ち込むゴミで壁画が傷むからと言うが、どうにも理解に苦しむ。
それでも世界的名画を、この目で見ることができ、キリスト教徒でもないのに、大いに感激した。

「最後の晩餐」の余韻に浸りながら、次の訪問先はサッカー場見学。
本田啓祐のACミラン、長友祐都のインテル・ミラノの両チームが本拠地とする、サンシロスタジアムへ。
移動はトラムを利用して、最寄りのサンシロ駅まで行くが、見渡す限りスタジアムの影も形もないない。
同じ目的と思われる日本人若者二人組がいたので聞くと、この先だと教えてくれた。
しかし歩けど歩けど、スタジアムがない。
途中でオジサンに道を聞きながら、20分ほど歩いてやっと目的地にたどり着いた。
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ところが翌日から、イタリア人気バンドのコンサートが予定されているらしく、一人16ユーロもする割には、芝生の上にはプラスチックの板が張り詰めてあり、まるでサッカー場の雰囲気ではない。
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但し選手のロッカールーム見学では、「この席はカカ」とか「ここはバロテッリ」とか「ここは本田」と言われると、多くの人がそこに座って記念写真を撮っていた。
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そしてこの席こそ、日本が世界に誇る「ファンタジスト」ケースケ・オンダの席。

別れ際に、ガイドのオネエサンに「今年の長友はソコソコだったが、本田は期待はずれだった。来年は少し良くなるといいね」と話しかけたら、「全く」と笑顔で返してきた。(ここは勿論英語で)
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しかし本田に対する現地の評価は、甚だしく悪い。
恐らくは来年で馘首と思い、本田関係の記念品を買うのはよした。
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今年で見納め?「オンダ」の背番号10番!