昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

期待の星!小渕優子大臣だったのに

未来の首相候補と持ち上げられていた、小渕優子の実態が暴露されてきた。
第二次安倍政権の改造人事で、鳴り物入りで就任した経産省大臣を、わずか一か月で辞任するまでに追い込まれている。
この内閣では、松島みどり法務大臣が後援者に団扇を贈ったのを、「あれは書類!」と言い募って問題視されている。
女性登用を謳い文句に起用した、看板大臣が揃ってトラブルメーカーになる。
安倍晋三の、人を見る目のなさと共に、日本のトップリーダーと期待された女性政治家の未熟さ、幼稚性、至らなさが白日の下に晒された。

そもそも、女性の社会進出を後押しするとの思惑だろうが、実力もないのに、女性だと言うだけで、日本の政治を司る大臣に起用したりするから、こんな問題を引き起こす。
松島みどりの牽強付会な言い草も見苦しいが、小渕優子の政治資金問題は、何ともお粗末至極で政治家としての資質そのものを疑わざるを得ない、
恐らくは、「秘書に丸投げしていた」と言い訳するのだろうが、それでも毎年開催していた観劇会の収支が出鱈目だったり、どう見ても公私混同としか解釈の仕様のない支出を政治資金として記載するなどは、政治資金規正法の法律そのものの内容も知らない、典型的な甘チャン二世政治家でしかない。
こんなオンナが、首相候補と目されたこと自体が茶番でしかないが、実はもっと深刻な問題は、こんなオンナなのに、女性の社会進出の良きサンプルのように扱われていた現実の方だ。

今の世の中で、男女が同権なのは異論を待たない。
別に安倍晋三が力み返って旗振りするまでもなく、能力ある女性がリーダーとして活躍できる社会が実現される事は、世界中で求められている。
しかし無理やりにそのような風潮を作り出そうとすると、却って水を差してしまう。
今回の安倍晋三改造内閣がまさにその典型で、実力もないのに、女性に下駄を履かせて大臣に起用すると、妙に力み返って業務を滞らせたり、至る所で問題発言を繰り返したりする。
以前の小泉純一郎政権も、はたまた民主党政権でも、田中真紀子や連舫が、分不相応な立場で自爆行動を繰り返し、顰蹙を買った。

「嚢中の錐」との言葉がある。
優れた才能をもつ人は、いずれは 自然とその才能が目立ってくるという意味だ。
そこには、男女の差などはない、
女性に関しても、本当にその女性に能力があるのなら、必ずその実力を求められる場面が出てくる。
無理やりに大臣に抜擢したりするような促成栽培でなくても、いずれはその能力が人口に膾炙し、尊敬を集める。
そんな人材こそが、女性の社会進出のシンボルになるべきなのだ。
例えば国際政治学者の緒方貞子女史、北朝鮮の拉致疑惑に取り組んできた中山恭子女史とかは、誰もが認める女性リーダーだ。

無論、現実はオトコ社会だから、虐げられている女性が活躍する為には、無理にでもその場所を作る必要があるとの意見もある。
今回の安倍晋三は、人気取りの意味もあり、女性大臣を多く抜擢した。
しかしその人選は、人物本位とは程遠く、チャラチャラと目立つオンナか、あるいは思想信条が自分に近いオンナの論功行賞的意味合いが強かった。
しかし結果としては、安倍内閣の人気が高まるどことか、寧ろ第一次安倍内閣で問題閣僚が連続辞任したトラウマ再現かと心配されるような事態を招いている。

今回の小渕優子と松島みどりは、政界の女性代議士の人材不足を如実に表している。
功を焦った安倍晋三だけでなく、女性の社会進出の足を引っ張るとは、全く皮肉な事だ。