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小保方さん私設応援団を解散します!

敬愛する小保方女史が、STAP細胞の再現に失敗し、理研を辞職した。

4月の記者会見で、「STAP細胞はありまァす」と、JKのノリで明言。
また「コツがある」とか「200回以上作成に成功している」とまで話していたが、その内容は具体的ではなかったので、素人の野次馬が見てもマァ予想通りの結果になった。

科学者ではないので確たることは分からないが、「STAP細胞は夢の大発見」と騒がれたのはおおよそ一年前。
しかしわずか一か月もたたないうちに、「発表の手順ではSTAP細胞が出来ない」と言われ始め、続いてNATURE誌に掲載された画期的だったはずの論文に、盗作疑惑が発生。
ついでに小保方女史の早稲田大学博士論文も、大量のコピペが施されている事までバレテしまい、輝かしい科学者から、一気に未熟者はおろか、詐欺師扱いに格下げされてしまった。

当初の喜色満面とした発表態度と、割烹着を着た研究者の颯爽としたイメージから、日本初の女性ノーベル賞受賞も夢ではないとまで思われていたのに、時が経つに従い、共同研究者で理解者だった笹井芳樹副封センター長は自殺し、若山照彦教授から研究結果を疑問視される始末で、小保方女史を支援する物好きなど誰もいなくなっていた。
理研は小保方女史に対して、一応は三か月間の期間限定でSTAP細胞再現テストのチャンスが与えたが、立会人と監視カメラ付きだったらしい。
小保方女史が、理研から如何に信用されていなかったかを良く表している。

しかもこの間の組織改編で、ユニットリーダーの職は解かれ、与えられた仕事が資料の整理となれば、将に「オボカタさん、お辞めなさい!」と言われているようなものだ。
STAP細胞再現が出来なかった時点で、理研における小保方女史の居場所はない。
辞職願提出も、当然の帰結だろう。

僕は、未だ1月の小保方女史のイメージが強く残っている。
あの時の彼女は、文字通り輝いていた。
しかし、あれだけの斬新な研究論文を発表すれば、すぐに世界中が注目し、上を下への大騒ぎになるのは当たり前だ。
当然、あらゆる疑問、質問に対して、快刀乱麻の答えが用意されているはずなのに、実際には杜撰極まりない内容でしかなかった。
STAP細胞論文を発表したのは、きっとアタマの良い連中のはずなのに、このお粗末さを一体どのように理解すればいいのか?

ここからは憶測になるが、研究者にとって、「新発見の発表」は、自らの野心、功名心を満足させる晴れ舞台なのだろう。
だから少々内容がお粗末でも、あるいはパクリでも、「とにかく何でもいいから、取り敢えず研究成果を発表してしまえ」的な体質が強くあるのだろう。
そう考えなければ、今回の理研と小保方女史の取った態度の、余りのだらしなさの説明がつかない。

辞職願を受理した理研の野依理事長は、小保方女史に「前途ある若者なので、前向きに新しい人生を歩まれることを期待します」とコメントした。
組織に大迷惑をかけた人物への惜別の言葉で、如何にも日本人的だが額面通りには受け止められない。
組織のトップとしては、当然ながら自らの責任も含め、厳しく対処するべきだろう。
しかし理研は、「臭いものに蓋」で、厄介払いをした事でこの問題に終止符を打つ積りだ。
僕には、学問の世界でも、「出世して脚光を浴びたい」との、何とも人間臭い欲望に塗れた連中が蠢いている事が分かったのが唯一の収穫だった。
僕が声を大にして応援していた小保方女史もまた、そんな俗っぽい目立ちたがり屋の一人だったに違いない。

小保方女史に、野依理事長が言う「前向きに新しい人生」があるとは思えない。
科学者としての信用はゼロになってしまった彼女には、茨の道が続くに違いない。
僕は、ほとぼりが冷めた頃に突然、「小保方さん。STAP細胞を再現」のニュースが飛び込んでくることを願ってはいるが、世間では最早勝負あり、STAP細胞そのものが存在しないとの雰囲気が溢れている。
事ここに至ると、これ以上小保方女史に付きまとうと、更に彼女を精神的に追いこむ結果となりそうだ。
僕は、上昇志向の塊のようだった小保方さんの私設応援団を、解散する事を決意した。
チャンチャン!