昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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カッとなった事

最近ヤフーオークションで、オペラのDVDを買う事が多い。
昔の名演奏がメインなので、主演の歌手たちも今や懐かしい面々だが、流石に過去に一世風靡した達人たちなので、聞き応えはある。
当時の発売価格から見れば、半値程度で購入できるのも有難い。
リタイア後の暇潰しに、妻の趣味だったオペラ鑑賞を覚え始めた程度の俄かファンなので、先ずは温故知新。
古いオペラを聞く事から、知識を増やしていこうと思っている。

そんな素人に毛が生えた程度のオトコにとっては、大変魅力的なDVDが出品されているのを数日前に発見、ウォッチリストに登録しておいた。
メトロポリタン歌劇場のかっての名指揮者の下、往年のディーバ達が揃いも揃ったパーティーの様子を録音したもので、当時発売価格は7千円以上。
それがオークション終了直前まで、わずかに1千円の価格しかついていない。
これは買い得と、2400円まで入札したところ、1100円で「今のところ貴方が最高価格」と出てきた。
このまま事態の推移を見守っていると、〆切5分前になって2401円で高値更新された。

流石に、カッとなった。

高値更新された事への、怒りではない。
入札単位を守らない、不心得者への反発だ。
ヤフーオークションでは、この価格帯での入札は100円単位となっている。
しかし根がケチなのか、性格がいじましいのか、このルールを無視して、1円単位の入札をする輩が存在する。

2500円で高値更新されたのなら、あっさりとギブアップする積りだったが、わずか1円でかわされたのを放置すると、この不心得者の高笑いが聞こえてきそうな、そんな気分になった。
こんな輩をのさばらせると、オークションの健全な発展を阻害する。
コヤツを懲らしめる為にどこまでも競りあおうと、そんな分不相応な使命感が内面から猛然と湧き上った。
早速、更なる高値を入札。
すると、このケチケチオトコが応戦してきた。
更に、間髪を入れず、正義の鉄拳を振るって、もう一度高値入札。
その気合いに押されたか、マナー違反オトコの動きが止まる。
パソコンを前に、躊躇している姿が目に浮かぶようだ。
そのまま時間切れ、首尾よくこの商品を落札できた。

欲しいモノを、少しでも安く入手したい気持ちは良くわかる。
しかし、1円とか、10円とかで他人を蹴落とそうとする、その心根の卑しさが気に入らない。
拠って常日頃、自分が欲しいものでそんな入札ルールを守らない不届き者と競合になった場合、トコトン勝負してきた。
損な性格だが、そんなドン・キホーテみたいな生き様だったので止むを得ない。

オークションの場合、逐次ルール改正がされているが、まだまだ未整備の部分が多い。
ある種の出品者が勝手に要求してきた「梱包料」は、3月からは禁止される。
一歩前進だが、「落札価格が思惑よりも低すぎる」からと、出品者が終了直前に取り消してしまう行為は見過ごされている。
入札者が入札単位を守らない行為もまた、現在のシステムでは放置状態だ。

僕の場合は、大半のケースが購入側でのオークション参加だ。
入札単位を守らない連中がオークションに入札出来なくなるまでは、「正義の味方」の孤軍奮闘が続きそうだ。