昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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古色蒼然のドレスデン市


ベルリン駅では、DB(ドイッチェ・バーン)のラウンジを利用。
ドでかいドイツ人の男性が、甲斐甲斐しく給仕してくれるが、頼んだサンドウィッチは不味かった。


ドレスデン行きの電車は、定刻を五分ほど遅れてベルリンを出発したが、ドレスデンには5分ほど早く到着した。
ドレスデンの町は、基本的にほとんどの道路が石畳なので、タクシーに乗ってもガタガタする。
歩くのも難儀だが、その所為か街の雰囲気は落ち着いている。


ドレスデンのホテルは、五つ星ケムピンスキ。
三台のエレベータが年代もので、ギーギーと音を立てながら稼動している。
すぐに隣のアルテマイスター美術館へ。
ここにはかの有名な、フェルメールの作品が二点展示されている。
客は少なく、閑散としているので、心置きなく世界的名画を鑑賞できる。
中学校の生徒の集団に、先生が説明している場面に出くわした。
こんな名画を題材に、小さい頃から勉強できるとは、恵まれているものだ。


夜はオペラ「トスカ」を見る。
大して期待していなかったが、準主役の男子テノールの下手さに呆れた。
見せ場のアリアが二箇所あるが、一度も観客の拍手が起こらない。
こんなことは初めてだが、最後のカーテンコールに現れた時も、躓いてコケてしまった。
ここまでひどいと同情してしまうし、今後彼はどうなるのか、興味がわいてくるのが不思議だ。


この日、突然にスマホが壊れた。
少なくとも、壊れるほどのインパクトはなかったはずだし、無論水に漬かったこともない。
しかし画面が真っ暗で、何をどうしても起動しない。
今から旅は長いのに、困った物だ。
何よりも、一年以上続けている、ウォーキングの歩行履歴が気になる。
英会話のレッスンも、無料バージョンだけでレベル35まで到達していたのに、今までの努力が無駄になるかもしれない。
何よりも、電話番号登録が消えてしまえば一大事だ。
文明の利器に頼って生活していると、無くなった時に茫然自失となる。