昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

ウィーン観光の二日目

昨日は一日中歩き回っていたので、疲労困憊。
10時間以上も寝ていたので、今朝はすっかり元気回復した。
起きてすぐメールをチェックしたところ、ウィーン滞在最終日のウィーンオペラ座のスタンバイチケットが入手できたと連絡が入った。
演目は、ベルディの「ナブッコ」。
こいつは春から縁起が良いワイ、と早速チケットを受け取りに行く。

朝一番で、シュテファン大聖堂へ。
343の階段、高さが136.44mがあるが、妻は「朝なので元気がある」と登頂にチャレンジ。
しかし、日ごろ歩き慣れている当方でさえ、半分も行かないうちに息が切れるほど急な階段だ。
降りてくる人たちとすれ違うのにも難儀するほど狭いし、足取りも重くなる。
何とか最上階までたどり着くと、そこには興奮して騒いでいる小学生の集団がいた。
さすがに連中は、元気がいい。
彼らがいなくなると、一気に静かになる。
ふと見ると、横に忘れ物がある。
もう一度ここまで上がってくるのは、いくら元気一杯のガキでも可哀想だ。
係のおじさんと相談して、こっちが降りる時に、ついでに持って行ってやることにした。
下りは楽かと思うと、上りで膝に来ているので、用心しないと足を踏み外す。
しかも小回りが続くので、目が回ってしまう。
地上にたどり着いて一安心。
そしてそこには、忘れ物をした少女たちとその引率者が我々夫婦を待っていた。
係員のオジサンに電話したところ、「上から落とすから」と冗談を言われたらしいが、いずれにしても、もう一度登る必要がなくなったので、大変感謝された。
良いことをするのは、いつでも気持ちが良い。

続いて、モーツワルトの家を訪問。
大して大きな家ではないが、それでも七つほどの部屋がある。
その一つ一つに、丁寧な日本語オーディオガイド付きなので、やたらと時間がかかる。
天才モールワルトの死因は未だに不明で、様々な説が乱れているが、映画「アマデウス」では、ライバルのサリエリが毒殺した説だった。
他にも、性病説もあるらしい。
博打マニアだったらしいので、モーツワルトて、清廉な人物ではないようだ。

夕食は、本格的なタイ料理屋へ。
確かに美味いが、値段も高い。
その後は、老優バレンボイムのピアノリサイタルへ。
僕にとっては初めての経験で、しかも最前列の席。
演奏が始まる前に、いきなり隣の外国人ブスネエチャンが声をかけてきた。
「貴方は鼻をすするけど、演奏が始まったらそれは出来ないので、ティッシュをどうぞ」みたいなことを、バカ丁寧に言う。
別段,仰々しい音を立てたわけではないし、演奏中に雑音を立てない程度のマナーなら知っている。
こちらも丁寧に、ブスの親切をご辞退。

肝心の演奏は、世界的な名ピアニストの演奏なので上手いに違いないが、さりとて感激するようなこともない。
こっちがド素人なので、よく分かっていないのだろう。
予定の三曲が終了した時には、観客のほぼ全員がスタンディングオベーション
アンコールがあるものと、分からないなりに立ち上がって拍手していたら、演奏者はいかにも満足気に、二度も舞台に戻ってきて、満面に笑みを浮かべ、四方に挨拶する。
さあ、アンコール演奏と期待したら、結局挨拶だけで戻ってしまった。

コンサートの最前列は、でかいグランドピアノが邪魔で、演奏者の顔も指先も見えない、
これでアンコールなしでは、こっちは大損の気分だった。