午後1時13分、電話がかかってきた。
『オリックス?二部、加藤と申します。こちらは○○さんのお宅ですか?』
若い男が、丁寧に問いかけてきた。
以下詳細(『』が自称、オリックスの加藤。「」は当方)
「そうです。○○です」
「個人情報が漏洩したのかな、ところで、それが何か?」
『私たちなら、その名簿から○○さんの名前を削除できます』
『いえ、実は私たちはこの社債を大量に買いたいので』
「それじゃ、勝手に買えばいいでしょう」
『じゃあ、何もしなくていいのですか?』
ガチャリ。
これは、完全な詐欺電話だ。
何故詐欺と断定できるかと言えば、永谷園に問い合わせたところ、
- 営業所開設の話はない
- それに伴って社債を発行する話もない
- 拠って○○様の名前が載ったリストもない
と回答を得たからだ。
更には、オリックスに問い合わせたところ、
との説明だった。
僕のところにかかってきた電話は、詐欺としては完成度が低かった。
年金機構から個人情報が漏洩したため、詐欺電話が横行しているようで、既に様々なケースが報道されているので、如何に能天気な僕でも一応の情報を持っていた。
今回の詐欺のポイントは、
- 自分たちが削除できるので、その費用を出せ
と言うもののようだ。
だから費用をかけてまで、リストから名前を削除する必要がない。
言ってみれば、詐欺を仕掛けられた方に、切羽詰まった緊急性がないのだ。
だから、電話に対しても、冷静に対応できる。
またキーワードの「自分達なら削除できる」も、今やすっかり陳腐化した殺し文句で、これに引っかかる人は少ないだろう。
しかし世の中には、僕の様な幼気な老人を騙そうとする、悪いヤカラがいる事を実体験した。
今や詐欺集団の一番のターゲットは、年金生活している耄碌老人で、僕はその条件にピタリ合致している。
今後とも、このような電話が、もっと手の込んだ内容でかかって来るに違いない。
今回の詐欺電話は未熟そのものだったが、これを今後の警鐘と考える事にしよう。
用心!用心!!
因みに、今回の詐欺電話番号は、06-7670-3266。
老人諸君、騙されてはいけませんゾ。