僕には、ややこしい問題の是非を判断する時に、自分なりの簡単な基準がある。
例えば、日本の政策については、中国、韓国が力みかえって反対するものは、絶対に日本の国益に適っていると思う事にしている。
例えば、民主党が主張する政策は、悉く間違っているに違いないと考える。
例えば、共産党は首尾一貫性はあるが、僕とは正反対の考え方なので、個別に良い事を言っても支持しない。
一々、内容を吟味する時間もないし、また例え吟味しても、難しい問題ほど賛否が分かれ、且つ双方ともに絶対に引かないので、意見の一致を見ない。
そんな時は、上記の基準で、自分の意見を決めることにしている。
今回、「元首相五名が、安保法案に反対」とのニュースが流れた。
ついに、中曽根康弘に続いて、他の元首相経験者まで旗幟を鮮明にしたのかと思って読んだら、大笑いしてしまった。
何とこの五人の元首相とは、
羽田孔
そして、あの村山富市と言うではないか!
この五人なら、僕の簡易判断基準で言えば、全員が「この連中の言うことの逆に張れ!」と決めている輩だ。
そして全員がいずれも、「帯に短し、襷に長し」どころではなく、「帯にも襷にもかからない」、最悪政治家の超有力候補たちだ。
少なくともこの五人の中に一人でも、我々の役に立つ政策を実行した人物がいるのか?
羽田孔なんて、元首相だったのかと思うほど、存在感がなかった。
細川護煕は、スキャンダルを恐れて、政権を放り出した。
僕は、自分と価値観が違う他人も、かなり大らかに認めている積りだ。
どんなに自分が正しいと思っている意見にも、必ず反対する人はいる。
民主主義では、意見が違ってまとまらない時は、多数決で事を決する。
即ち民主主義とは、正しい意見が必ずしも通るわけではなく、より多数の意見が罷り通るシステムなのだ。
だから僕は、是非とも自分の意見が多数派になるように、自分なりに努力する事にしている。
この元首相五人に関しては、彼らが仕出かしたあらゆる政策に関して、全部反対だった。
拠って僕にとってのこの五人は、評価が完璧にゼロ、と言うより、むしろ大幅マイナスの、稀有な存在だ。
揃いも揃ってこんな連中が安保法案に反対しているのなら、これは賛成するべき政策に違いない。