昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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個人的に、株価よ上がれ!

円安、株高が進行している。
安倍晋三が首相就任後、肝入り政策のアベノミックスで、当時対ドル80円前後だった円為替レートはドンドン円安が進み、最近ではすっかり120円前後に落ち着いていた。
これで日本の大企業は息を吹き返し、高収益⇒賃上げと、世の中、何となく好景気みたいな雰囲気すら漂い始めていた。
 
しかし実体経済は、ちっとも良くない。
そもそも安倍政権が労働組合に成り代わり、企業に賃上げを強制し、日本経団連もまたお先棒を担いだのが前代未聞。
しかしそこまでしても、全国津々浦々に賃上げが浸透したわけではない。
この間、賃上げ効果を実感している人たちは、日本中で何パーセントいるのだろう。
むしろアベノミックスによって推し進められたインフレのお陰で、様々な製品価格が値上げになり、賃上げ分を相殺どころか、懐具合は寂しくなっている人の方が多いはずだ。
 
今や、経済不況は日本だけで片付く問題ではない。
中国経済が減退し、その煽りで原油価格の暴落が止まらない。
原油が下がれば景気は良くなると思うが、実際には原油に投資している連中が大損するので、経済には悪影響となるらしい。
分かったようで分からない理屈付けだが、とにもかくにも、世界的に株安になってしまった。
しかも、暴落の歯止めが利かない状況なのだ。
 
日本でも先週末には、とうとうダウ平均株価が15千円を割り込んだ。
週明けにはこのまま更に、円高株安が進んでしまうのかもしれない。
マイナス金利の禁じ手まで使って、悪化した日本経済のテコ入れを図った日銀だが、結果はまるで逆効果になっている。
日銀黒田東彦総裁は四か月ぶりに安倍晋三と会談し、マイナス金利政策の効果について説明したらしい。
その内容を忖度すると、
 安倍 「黒田さん、マイナス金利なんてやっても、却って事態が悪くなったじゃないか!」
「これじゃアベノミックスは失敗と言われるよ。すぐに効果が出るようにして頂戴」
 黒田 「首相、今しばらくお待ちください。まもなく効果が表れますから」
 安倍 「あんたがそう言うなら信用するけど、ダメだった時は責任を取って貰うからね」
みたいな会話があったのだろう。
 
進退窮まった日銀の黒田は、ここで背水の陣の勝負手、円売り、ドル買いに走るに違いない。
 
との超深読みの結果、先週末に初めて株を買った。
投資金額は、予てから狙っていた会社の株を千株購入なので、自分の小遣いの範囲内。
これだと儲けも少ないが、仮に予想が外れて更に株安が続いても、少なくとも破滅的な事態にはならない。
更には、銀行に預金していても、金利が付くわけでもない。
もしも目論見が外れたら、そのまま数年間塩漬けにしておく積りだ。
最近刺激のない生活をしているので、株価に興味を持つのはボケ防止効果もあるのではないだろうか。
来週月曜日からの市況動向が楽しみになれば、趣味に散財したと思えばよい。
 
マァ小市民の乾坤一擲の博打は、パチンコの勝ち負けに一喜一憂する程度の可愛いモノだ。