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ショーンK と川上伸一郎、違和感あるナァ

久しぶりに大笑いだ。

ショーンKの経歴詐称問題は、大いに面白い。
ショーンKが、自分の経歴を煌びやかに飾った分、実際との違いに呆れ果てて、笑ってしまう。
 
マクアドールって、なんだが分からないままカッコいいと思っていたが、本名は川上伸一郎の熊本出身。
地元では、「ホラッチョ」と言われたホラ吹き少年だったらしい。
ダイレクトな「ウソつき」とか、「オッペケペー川上」とかもあり、昔から自分を大きく見せる傾向があったようだ。
氏素性の大嘘がばれると、それまでの一番の売りだったイケ面ですら胡散臭く見えるものだ。
何と、整形疑惑まで出ている。
自称クォーターだって、怪しいモノだ。
低音で知的なイメージなんてどこへやら、稀代の詐話師となり果てた。
 
経営コンサルタントにはやはり肩書が重要らしいが、それにしてもショーンKはヤリ過ぎた。
テンプル大学で学位、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。パリ第一大学に留学した」と虚仮脅しのオンパレードだ。
しかしその実態は、テンプル大学の学位がないどころか、入学したのはテンプル大ジャパンで、しかもそこを卒業もしていない。
パリ第一大学の方は、オープンキャンパスで受講しただけと白状したが、これだって怪しい。
そもそもオープン講座なんて、大学が稼働率稼ぎのためにやっている一般市民参加型の授業であり、もちろん大学卒業資格もないし、学士にもなれない。
一番の売りだった、ハーバード大学MBA取得も嘘。
学歴は全部出鱈目なのだから、救いようがない。
 
我々は、肩書やその人の印象で、かなりの部分信用してしまう。
だから一般企業の名刺にも、どんな権限があるのかまるで分からなくても、主任とか主査とか担当部長とか副店長とかを並べ立てる。
アメリカでも副社長(Vice President)の肩書は大安売り状態で、「石を投げれば誰かに当たる」とさえ言われる。
手っ取り早く顧客を信用させたい時に、華やかな経歴や見栄えの良いファッションは強い武器になるものだ。
ちょっと毛色は違うが、ペテン師は絶対に金に困っている風には見せないし、車も最高級のモノを使う。
ヤクザが、所属する組織名を出したり、如何にもそれと分かる格好で人を威嚇するのも、外面の重要性を表している。
 
ショーンKの本業だった経営コンサルタントなんて、虚業の典型みたいなモノだ。
国家資格もないのだから、「私はコンサルタント」と名乗れば、すぐにも開業できる。
しかしそれでは誰も、信用してくれない。
舌先三寸で顧客の信頼を得なければならないのだから、成果を出す前に、先ずは見栄えから入らないといけなくなる。
だからついつい学歴や経歴を詐称したくなるのは、何となく理解できる。
ショーンKなんて、そんな業界のインチキ野郎だが、こんなオトコを、コメンテータとして起用してきたテレビ局や、コンサルタント契約をしていた企業が多くある。
そんなところは、「ありがたいご託宣」を述べてくれるご教祖様さえいれば、困った問題でも解決できると考えるオメデタイ人たちの集まりだろう。
 
もっと困っているのが、多くのコンサルタント連中だろう。
ショーンKと同じような、経歴詐称を仕出かしている輩もきっといるはずだからだ。
僕は研修会で、色々なコンサルタントから教えを乞うこともあったが、連中の話は「問題の整理には役立つが、解決の手助けにはならない」と確信していた。
ショーンKこと川上伸一郎の経歴詐称を知って、改めてその思いを強くしている。