プロ野球が開幕すると、途端に憂鬱になる。
大嫌いな読売ジャイアンツが、今年こそは快進撃するのではと、心配になるからだ。
案の定、昨日の開幕戦は、昨年の覇者ヤクルトを相手に、堂々の完勝を果たした。
今年は春から、縁起が悪い。
僕の子供の頃は、子供が好きな代表として、「巨人、大鵬、卵焼き」と言われた。
50年以上も前の話だ。
大のオトナ、とりわけ漢(オトコ)たるものは、西鉄ライオンズを応援し、一杯飲み屋で掛け酒を飲む、そして美人の女性を追いかけるベシと主張したのだが、こちらはちっとも流行らなかった。
しかも今の時代なら「オンナの娘(コ)」なんて言うと、即セクハラだと指摘されてしまう時代遅れのフレーズで、もちろん誰も覚えていない。
僕は当時から、弱いモノの味方。
ところが周囲は、ほとんどが巨人ファン。
実際にテレビ放映も、ほとんどが巨人戦だったし、視聴率も高かった。
そんな環境でアンチ巨人を貫くのは、野球ファンとしては孤独だった。
しかし今の時代では、巨人以外のチームを応援する連中が増えているようだ。
実際に札幌に行くと、日ハムファンばかりだし、福岡市内ではホークスファンが肩で風を切っている。
両方とも、昔は巨人が大半だったことを思えば、巨人人気の凋落ぶりは顕著だ。
熱烈な「アンチ巨人ファン」としては、嬉しいような拍子抜けのような、複雑な思いだ。
同様に最近は、白鵬が強すぎて面白くなかった。
卵焼きは、好きでも嫌いでもなかったが、ほとんど食べた記憶がない。
同列に論じるのは問題かもしれないが、政治の世界では民主党が嫌いだ。
三年前に政権交代を果たしたのに、やることなすこと出鱈目ばかりで、アッサリと瓦解。
その後は、全くやる気のない無責任野党になり果てた。
新たに維新の党を吸収して、民進党として再出発するようだが、主力幹部連中も政策も全く変わり映えがしないので、期待できるはずがない。
強ければ、それなりの存在意義がある。
だから実は、一番腹に据えかねているのは、政治の世界だナ。