イスラム国の宣言通り、世界中がテロの対象となった。
ベルギーでもフランスでも、テロとの戦いを宣言する。
ヨーロッパでは、対テロの協力体制すらできていない。
こんなことでは、イスラム国のテロ防止なんて、絶対に出来っこない。
元々イスラム国は、国を名乗っているが、我々と同じような国の概念はない。
イスラム教の過激思想を信奉する集団が、自らの宗教観に沿って勝手気ままに、ある地域を支配しているに過ぎない。
国土も国民もキチンと把握できない、よく言えば融通無碍、普通に見れば実にいい加減な組織でしかない。
この過激思想に染まった輩どもは、自分たちが好きな時に、好きな場所でテロを仕掛ける。
現にイスラム国のテロは、世界中に飛び火している。
不倫騒ぎで精力絶倫ぶりが知れ渡った乙武洋匡は、今や著名人の一人だが、その発言は鴻毛のように軽い。
この文面では、どう見ても「彼らの主張を聞くべき」と取られてしまう。
さすがに「これはマズい」と思ったようで、「テレ尾を容認しているわけではない」と言い訳したが、「暴力で屈服させることが平和の実現に向けてベストな選択肢なのか」と、更に恥の上塗り発言をした。
この手の平和ボケ意見は、極めて質が悪い。
そもそも、イスラム国の誰と話し合う積りなのか!
テロを引き起こされたフランスは、「イスラム国とは戦争状態」であり、一切妥協することなく戦い抜くと宣言した。
今までテロ対策が生ぬるいと評判が悪かったベルギーでも、必死の捜査で容疑者を逮捕している。
そしてそもそもイスラム国が、話合いに臨むような組織とでも思っているのだろうか?
もともと彼らにとっては、周囲は「味方か敵か?」の二者択一しかない。
だからこそ、彼らに拿捕された日本人は、容赦なく殺戮された。
将にイスラム国は、話せば分かる連中ではないし、彼らを取り巻く環境もそのような状況ではない。
それは分かっていても、ではこのままイスラム国が強大化するのを放置していいのかは別問題だ。
今回のベルギーテロの犯行声明に、イスラム国は「十字軍諸国への報復」を宣言した。
数百年前の怨念が、未だに尾を引いている。
宗教上はイスラム国側にも言い分はあるだろうが、しかしだからと言って無差別テロが許されるわけはない。
彼らが暴力に訴える限り、暴力の連鎖は避けられず、かってのIRAがそうだったように、いずれかが弱り果てるまで続く。
そんなイスラム国を相手に、今必要なのは、話し合いではない。
話し合えば合うほど、イスラム国には立ち直りの余裕が与えられる。
しかし、高みの見物も、洞ヶ峠も許されない。
価値観が180度違うイスラム国を相手にする場合、その覚悟が必要だ。