日本では、号外まで出る大騒ぎだ。
ただしこれは、日本プロ野球と大リーグの両方で達成した合計記録だ。
僕は産経新聞の愛読者だが、この記事には賛成できない。
イチロー自身も記録達成の記者会見で、「合算で達成したのだから、いずれにしてもケチが付く」と認めているくらいだ。
アメリカでは、ベースボールは国技扱いだ。
そんなアメリカが、アジアの片隅、極東でプレイされる、日本野球の成績を認めるはずがない。
それは日本人が、韓国リーグの成績に無関心であることと一緒だ。
アメリカ人は、ベースボールの話になると、妙にムキになる。
僕は、イチロ選手ーの世界記録を、貶す積りではない。
日本では当然のように、王貞治のホームラン記録が世界一と思われている。
彼らは、ベースボールだけしか認めていないし、当然のように日本の野球には関心がない。
イチロー選手は、42歳。
今回の偉業達成後、帽子を取ってあいさつした時には、白髪が目立った。
そんな彼だが、今年は不本意な起用方法にも拘らず、三割を遥かに超える打率を残している。
全く老け込む様子もないので、50歳までは現役続行が可能との意見もあった。
それならこのまま、大リーグでピート・ローズの記録に挑戦すればよい。
尤も記者会見のクールな受け答え振りを見ると、イチロー選手は記録そのものを、「大したものではない」と思っているようにも感じられる。