昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

青学大箱根駅伝エースの暴行問題とコンプライアンス

今年1月箱根駅伝青山学院大学を優勝に導いたエースの一人が、女性に暴行問題を起こしたとフライデーが報道し、産経新聞でも記事になった。
記事ではわざわざ「神野大地選手ではない」と断ってあるので、この人物は割と簡単に特定できるようだ。
 
こんな問題の当事者同士の主張は、あまりあてにはならない。
暴行を受けたと訴えた女性と、暴行したと訴えられた元エースでは、立場が180度違うからだ。
女性側は被害届を出したらしいから、示談になるのか刑事事件にまで発展するのかが焦点になる。
 
更に、ベッキーとゲスの極み、川谷絵音の時と同様に、その人物のラインのやり取りが、どういうわけかネットに流出している。
もしもこれが本物なら、その内容は衝撃的だ。
それを読むと、箱根駅伝の時は爽やかなイメージで好感度抜群だった元エースだが、実は傲岸不遜で軽薄なイヤな性格のヤツとバレてしまう。
 
実は僕は、この問題の結果、彼個人がどうなろうと、あまり興味はない。
それよりも、流出したラインに書かれている就職先の対応が気になっている。
青学大のエースランナーだったほどの人物だから、当然ながら就職先でも陸上部に所属している。
この企業に就職する時には、既に一部では暴行問題が噂されていたらしいので、このオトコは事前に陸上部の監督に事情を説明したようだ。
その時の監督の対応が、「クビにしないといけなくなるから、その話は聞かなかったことにするね」だったと、このオトコがラインで囁いている。
 
監督にすれば、まさか自分の発言をラインに流したり、ましてやそのラインのやり取りがネット上に流出するとは思いもしなかったのだろう。
しかしそれが現実になると、当然ながら就職先の内部管理と、監督自身の法令遵守が問題視される。
 
昔なら、この監督のやり方は、オトナの対応と見られ、腹が座った大人物と看做されたかもしれない。
しかし、今は時代が違う。
コンプライアンスが、最優先される。
このような相談を受けたら、先ずは社内でしかるべき部署に相談する。
次には、当事者の元エースランナーに対して、事件が決着するまでは自宅待機とする。
会社としては、不必要に庇い立てするのではなく、事実究明を最優先する。
このオトコの処遇は、事実関係がはっきりしたところで、社会常識に沿って決定する。
コンプライアンス時代では、危機管理マニュアルに基づく機械的な対応が重要で、妙なオトコ気を発揮すると、却って事態をややこしくしてしまう。
 
この暴行事件の進捗次第では、彼が元所属した青学大陸上部も、現在所属している企業でも、彼の監督責任を問われる事態となる。
事件を起こした当事者が一番悪いのだが、不幸にしてこんな人物と関わりを持たざるを得なくなった場合は、原理原則に則って、コンプライアンスを最優先した対応をしておかないと、後々に禍根を残すことを肝に銘じるべきだと思う。
思いもかけず問題児を抱え込んでしまった、陸上部の監督が可哀そうだ。